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概要:物流大手の米フェデックスが20日発表した6-8月(第1四半期)の利益はアナリスト予想を上回り、同社は通期の利益見通しを引き上げた。コスト削減や強気な料金設定のほか、顧客がストライキの可能性を懸念して主要ライバルから同社に乗り換えたことも寄与した。
6-8月期の調整後1株利益は4.55ドル-市場予想3.73ドル
2024年5月期の調整後1株利益見通しの下限を引き上げ
物流大手の米フェデックスが20日発表した6-8月(第1四半期)の利益はアナリスト予想を上回り、同社は通期の利益見通しを引き上げた。コスト削減や強気な料金設定のほか、顧客がストライキの可能性を懸念して主要ライバルから同社に乗り換えたことも寄与した。
発表資料によると、6-8月期の調整後1株利益は4.55ドル。前年同期の3.44ドルから増加し、ブルームバーグが集計したアナリスト25人の予想平均(3.73ドル)も上回った。売上高は約6%減の217億ドル(約3兆2200億円)。アナリスト予想は218億ドルだった。
フェデックスは、米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)のストを懸念した顧客の需要が移ったことから恩恵を受けた。UPSの労働争議は8月1日の期限の数日前に解決された。
また、トラック運送大手イエローが8月上旬に破産を申請したことで、フェデックスの貨物部門の取扱量が若干増加した。
同社は2024年5月期の調整後1株利益見通しの下限を17ドルと、6月時点の予想(16.50ドル)から引き上げた。上限は18.50ドルに据え置いた。一方、「需要の低迷が続く」中、通期の売上高見通しは増加率ゼロに引き下げた。従来はゼロから1桁台前半の増加率になると予想していた。
営業費用が前年同期比8.4%減少したことが、6-8月利益に寄与した。
フェデックスの株価は20日のニューヨーク市場の時間外取引で一時6.2%高。年初から20日の通常取引終了までは45%上昇している。
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