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概要:円相場の方向性を巡り、ウォール街に亀裂が生じつつある。
2023年10月18日 9:31 JST
アナリストの意見は2016年以降で最も割れている
米リセッション入りすればドル安は不可避との見方も
円相場の方向性を巡り、ウォール街に亀裂が生じつつある。
ゴールドマン・サックス・グループと米国みずほ銀行、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ(BofA)は円がこの30年余りで最も安い水準に向かうと予想している。一方、このグループに属さない金融機関は円高方向を見込んでいる。来年第1四半期末の円相場の予想中央値は1ドル=140円、2024年末は130円となっている。
実際、ブルームバーグがまとめた為替予測の分析によると、アナリストの意見は2016年以降で最も割れている。この分析では、向こう半年間の四半期末の高値と安値の予測を比較している。
Strategists Are Increasingly Divided on the Yen
Source: Forecasts compiled by Bloomberg
Analysis compared gap between most extreme predictions each quarter for the following six months. Latest divergence is based on forecast for Q2 2024, as of Oct. 17.
意見の相違の中心にあるのは、米経済の見通しと、それが対円で最も活発に取引されている通貨であるドルに与える影響に関する見方の違いだ。米連邦準備制度が政策金利を高い水準に維持するとみる金融機関は、対円でドルが強くなると予測。対照的に、円急伸を予想する企業の多くは、米経済のリセッション(景気後退)入りを見込んでおり、ドル安は不可避とみている。
日本銀行が超緩和的な金融政策をいつ引き締めるかや、日本の金融当局による為替介入の能力などが議論されてきたことを考慮すれば、皮肉に思えるかもしれない。円の弱気派は、本当に重要なのはドル相場の道筋だと主張する。
サクソバンク証券のヨハン・ゲーデ社長は、「円相場を変えるのは、日銀が何をするかよりも米国で何が起こるかだろう」と指摘。「昨年は1ドル=150円前後で介入が行われたが、現在は150円近辺に戻っている。従って、長期的な視点から見れば、金利差といった真のけん引役によるフォローアップがなければ、こうした介入の効果は長続きしないだろう」と述べた。
日銀のマイナス金利政策とは対照的に、米金融当局が政策金利をこれまでに大幅に引き上げたことから、金利差は過去20年間で最も大きくなっている。米国債利回りは急伸し、円などの低金利の国の通貨に対しドルを押し上げている。
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