S&P500は2024年末までに5000まで上昇する…経験豊富なストラテジストがそう考える理由は？

ビジネスと財政の状況が整えば、株の強気相場は2026年まで続く可能性があると、市場のベテランは言う。

Reuters / Paulo Whitaker

• 株式マーケットのベテラン、フィル・オーランドによれば、S&P500指数は2024年に最高値を更新する可能性があるという。

• フェデレイテッド・ハーミーズのチーフ株式ストラテジストであるオーランドは、連邦準備制度理事会（FRB）は利上げを終了した可能性が高いと考えている。

• このことは、強気相場が2024年まで続く可能性を意味していると彼は述べている。

株の強気相場はまだ続く余地があり、2024年末までにS&P500種指数が最高値を更新する可能性があるという。

これは、フェデレーテッド・ハーミーズ（Federated Hermes）のチーフ株式ストラテジスト、フィル・オーランド（Phil Orlando）の見解だ。オーランドは、S&P500が2024年末までに5000まで急騰すると見ている。これは現在の水準から約10％の上昇だ。

｢株価はさらに上昇するだろう。指数は4100から4500まで上昇した。そして、その傾向は長く続くと考えている｣と、オーランドは11月20日のブルームバーグ・サーベイランスのインタビューで語っている。

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彼が楽観的なのは、アメリカ連邦準備制度理事会（FRB）が政策金利の利上げを終了したと考えていることが大きな理由だ。FRBはインフレを抑えるため、この20カ月ですでに5.25%の利上げを行った。この動きは2022年の株価に打撃を与えた。

しかし、アメリカのインフレ率は2022年夏の記録的な高水準から劇的に緩和してきている。アメリカ労働統計局が11月14日に発表した10月の消費者物価指数は、前年同月に比べて3.2％の上昇で、事前予想の3.3％を下回った。

FRBの利上げが終了するという根拠は、10年物米国債利回り（長期金利）の急上昇にもある。10月には一時5%を超えていた。長期金利の上昇は、経済の他の金利にも影響を与え、金融環境を引き締める要因にもなっている。

オーランドはブルームバーグにこう述べている。

｢FRBによる7月の利上げ以来、債券市場は（FRBのために）大変な仕事をこなしてきた。そのおかげでFRBには一歩引いて、もう利上げする必要はないと言えるゆとりができたように思う。今後1年は傍観して、インフレが徐々に鈍化していくことを確認すればいい｣

シカゴマーカンタイル取引所（CME）のFedWatchツールによると、市場は現在、FRBが2024年前半に利下げを実施する可能性を81％だと見積もっている。

11月に入ってから、投資家は金利の見通しが明るくなると判断し、株価が上昇している。S&P500は過去1カ月で7％上昇し、11月20日には4535付近で取引されていた。この上昇は2025年、2026年まで続く可能性があり、次の選挙でマーケットフレンドリーなビジネス政策や財政政策が打ち出されればなおさらだとオーランドは話している。

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