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概要:経営難に陥っている中国のシャドーバンキング(陰の銀行)グループ、中植企業集団が刑事捜査に直面する中、投資家が被る損失は最大560億ドル(約8兆3500億円)に上りそうだ。弁護士やアナリストが試算した。
2023年11月27日 19:22 JST
不良資産、一般的に70%の割引率で売却-中閲資本の孫建波氏
中植の資産2000億元の売却価格、1000億元程度-弁護士の応越氏
経営難に陥っている中国のシャドーバンキング(陰の銀行)グループ、中植企業集団が刑事捜査に直面する中、投資家が被る損失は最大560億ドル(約8兆3500億円)に上りそうだ。弁護士やアナリストが試算した。
両高律師事務所の弁護士、応越氏(上海在勤)によると、最大4600億元(約9兆6000億円)の負債から1000億元しか回収できず、投資家の資金の4分の3以上が失われる見込み。応氏は他のケースの経験に基づき、裁判手続きには時間がかかり、裁判は長期化すると予想している。
北京の資産運用会社、中閲資本の創業者、孫建波氏によれば、不良資産は一般的に70%の割引率で売却される。ブルームバーグの計算に基づくと、投資家が回収できる資金は約13%となる。
中植企業集団に対する刑事捜査が始まった
Source: Bloomberg
中植が深刻な債務超過を警告し、バランスシートに364億ドルの不足があることを明らかにした数日後、中植の資産運用事業を巡る刑事捜査の開始が発表された。投資家らはオンラインで苦情を申し立てるよう求められている。
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中国の富裕層は中植のような規制の緩い企業が販売する商品に投資し、高いリターンを求めることが多かった。中植の信託関連会社の一つが8月に高利回り投資商品で顧客への支払いを怠ったことで、懸念が浮上していた。
中植が投資家に送付した22日付の書簡によれば、資産は2000億元しかないという。資産2000億元の売却価格はせいぜい1000億元程度との推計を、応氏はソーシャルメディアに週末投稿。中植が同書簡で明らかにした4200億-4600億元の負債総額の中央値に基づくと、投資家は約23%しか資金を取り戻せないことになる。
実際の回収率はもっと悪いかもしれない。中植は先週、流動性が枯渇しており、資産売却による回収可能額は低いと見込んでいると明らかにした。
融資拡大
応氏は、同じようなケースにおける投資回収率は23%を大きく下回っていると指摘。約300億元が関与するある刑事事件は、スキャンダル発覚から4年以上たった今も二審判決を待っているとの事例を挙げた。
中植のような影の銀行は、家計の貯蓄をプールして融資を行ったり、不動産や株式、債券、商品などに投資したりすることが多い。ここ数年、ライバルの信託会社がリスクを縮小する中でも、中植とその関連会社、特に中融国際信託は問題を抱えた不動産開発会社への融資を拡大し、中国恒大集団を含む企業から資産を買い取っていた。
1995年に設立された中植は、最盛期には1兆元を超える資産を持つ巨大グループに成長。
同グループのウェブサイトによると、中融国際信託を含む6つの認可金融機関と5つの資産運用会社、4つのウェルスマネジメント会社の株式を保有している。また、半導体からヘルスケア、消費に至るまで、さまざまな分野の上場企業の株式も保有している。
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