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概要:27日の米金融市場では、米国債が上昇。この日行われた入札は強弱まちまちの内容となったが、米利上げ終了観測が追い風となって11月に入っての債券買いの流れが継続した。
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2023年11月28日 6:53 JST
円は主要10通貨の中でほぼ全面高、月末の資金フローが支援
米株は一服商状、S&P500種は「買われ過ぎ」の領域に
27日の米金融市場では、米国債が上昇。この日行われた入札は強弱まちまちの内容となったが、米利上げ終了観測が追い風となって11月に入っての債券買いの流れが継続した。
米国債の劇的回復、本格的上昇の序曲か-インフレや雇用が裏付け (1)
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
米30年債利回り | 4.54% | -5.8 | -1.27% |
米10年債利回り | 4.39% | -7.8 | -1.75% |
米2年債利回り | 4.89% | -6.3 | -1.26% |
米東部時間 | 16時50分 |
10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下した。
550億ドルの5年債入札は旺盛な需要を集める一方、540億ドルの2年債入札は低調な内容だった。5年債入札の最高落札利回りは4.420%と、入札前取引(WI)水準の4.425%を下回った。
2年債入札の最高落札利回りは4.887%と、WI水準の4.876%を上回ったが、それでも7月以来の低水準だった。応札倍率は2.54倍と、3月以来の低水準だった。
28日には390億ドルの7年債入札が行われる。
朝方発表された米新築住宅販売件数やダラス連銀製造業景況指数が予想を下回ったことも相場を支援した。
米新築住宅販売は減少、全ての予想下回る-高いローン金利が圧迫 (1)
米国株
米国株式市場は下落。ここ100年で最大級のメルトアップを経て、S&P500種株価指数は「買われ過ぎ」の領域に入っている。エネルギー、資本財がアンダーパフォーム。ネット通販セール「サイバーマンデー」のこの日、アマゾン・ドット・コムが小売銘柄の上昇をけん引した。
ウォール街メルトアップの様相、ジャンク債や小型株買い-弱気派後退
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4550.43 | -8.91 | -0.20% |
ダウ工業株30種平均 | 35333.47 | -56.68 | -0.16% |
ナスダック総合指数 | 14241.02 | -9.83 | -0.07% |
モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのマネジングディレクター、クリス・ラーキン氏は「米金融当局が示唆し続けている内容とは相容れないにもかかわらず、市場は減速を示す経済データが市場にフレンドリーな利下げの到来を早めるとの見方を受け入れているようだ」と指摘。「今週はこの減速トレンドに変化はないか、見極める機会が豊富にあるだろう」と述べた。
米利上げ終了観測から、S&P500種は4週間で11%の急騰を演じ、目先のボラティリティー予想は2021年11月以来の水準まで下がった。この機会にプロテクションを安値で購入する向きもあるが、広く浸透しているとは言いがたく、市場環境は穏やか過ぎるとの声が高まっている。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「現在の株式市場におけるテクニカル的な背景は極めて重要だ」と指摘する。その上で「この買われ過ぎの状態を解消するために」、向こう1-2週間のある時点で穏やかな下落、あるいは「横ばい」の調整があるかもしれないとの見方を示した。
ネーションワイドの投資調査責任者マーク・ハケット氏によれば、ボラティリティは大きく低下し、債券市場も株式市場も安定化。ドルも大幅に下落しており、投資家にとっては慎重ながらも先行きを楽観できる状況にあるはずだ。
「毎年、この時点における市場の方向性(今はポジティブな方向)が歴史的に年末の市場動向を決める傾向がある。先行きを劇的に変えるような要因がほとんどないためだ」と話すハケット氏。ただ、本当にそうなるためには、米金融当局が政策に対して弱すぎず、強すぎずの 「ゴルディロックス的」な姿勢であることを確認する必要があるという。
Enthusiasm for Stocks Reaches Highest Level Ever
Since Pulse survey started asking about stocks and bonds
Source: Bloomberg MLIV Pulse surveys. Dates mark the release of the survey results.
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの米州資産配分部門責任者ジェーソン・ドラホ氏は「市場はソフトランディング(軟着陸)を織り込んでいるため、個人消費は持ちこたえるだろう」と指摘。「その見方は最終的には正当化されると当社では考えている。一方で、投資家は今後数週間、個人消費に関するデータを注視するだろう。それに対する市場の反応は、年末商戦がどうなるのか判明するまで割り引いて考えるべきだ」と語った。
為替
ニューヨーク外国為替市場では、円が月末の資金フローに支えられ、主要10通貨の中でほぼ全面高となった。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1237.38 | -1.50 | -0.12% |
ドル/円 | ¥148.70 | -¥0.74 | -0.50% |
ユーロ/ドル | $1.0955 | $0.0016 | 0.15% |
米東部時間 | 16時50分 |
円は一時、ドルに対して0.6%高の148円55銭まで買われた。
ドルは米利上げ終了観測から、月間では1年ぶりの大幅な下げとなる勢いだ。
ドルは来年弱含みへ、豪ドルは堅調を予想-BofAストラテジスト
クリス・ターナー氏らINGのストラテジストは、ドル下落は「少し早い」とみており、一段安を見込んだ取引を行わないよう注意を促している。
ターナー氏はリポートで「当社は2024年を通じてドルに対して弱気だが、大きな原動力となるのは利回り曲線のブルスティープニングであり、これはまだ起きていない」と記述した。
ポンドはドルに対して値上がり。一時は0.3%高の1ポンド=1.2644ドルと、9月上旬以来の高値をつけた。
イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、「想定可能な将来」において利下げはありそうにないと示唆し、インフレとの闘いで後半は「大変な仕事」になると警告した。
ベイリー英中銀総裁、「想定可能な将来」において利下げの可能性低い
原油
ニューヨーク原油先物相場は続落。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が30日の会合で一段の減産を決めるとの見方がある一方、供給過剰のサインが相場の重しとなった。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は比較的変動の大きい動きとなり、1バレル=75ドルを下回って終了。サウジアラビアがOPECプラスの他のメンバーに対して生産枠の引き下げに応じるよう要請しているとの報道を受けて上昇する場面もあったが、タイムスプレッドは引き続き供給過剰を示唆している。
TDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ダニエル・ガリ氏は、春節(旧正月)の祝いを数カ月後に控えて季節的な需要が盛り上がる可能性を指摘し、中国による力強い買いも相場上昇を支えていると述べた。
スポット価格はニューヨーク時間午後2時19分現在、前営業日比0.6%高の1オンス=2012.74ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は9.50ドル(0.5%)高の2033ドルちょうどで引けた。
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