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概要:オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は28日、豪州経済の需要が予想より「わずかに強く」、インフレ圧力が高止まりする要因になっているとの見解を示した。
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2023年11月28日 14:42 JST
特にサービス分野のインフレに「かなりの粘着性がある」
OIS市場、来年5月までの利上げ確率が80%強に上昇
オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は28日、豪州経済の需要が予想より「わずかに強く」、インフレ圧力が高止まりする要因になっているとの見解を示した。
香港で開催された香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)、国際決済銀行(BIS)共催会議の公開討論会でブロック総裁は、不動産賃貸料や保険料などの分野では金融政策は物価上昇に影響を与えることができないと発言。また、賃金上昇は行き過ぎではないものの、生産性の伸び悩みから単位労働コストの上昇傾向が読み取れるとした。
「これらコストの一部によるセカンド・ラウンド・エフェクト(二次的効果)が生じ始めているようだ」と指摘。「需要は十分にあり、コスト転嫁が可能だと企業は判断している」とし、結果として特にサービス分野のインフレに「かなりの粘着性がある」とした。
底堅い需要とインフレに関する総裁発言を受け、市場では2024年上期(1-6月)に豪中銀の利上げがあるとの見方が強まった。28日時点のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では、豪中銀が来年5月までに政策金利のオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を4.6%に引き上げる確率が80%強織り込まれた。この日の早い時間は約70%だった。
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