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概要:ピクテ・アセット・マネジメントでは、日本銀行が金融政策を来年さらに正常化させるとの期待を踏まえ、円を2024年のトップ推奨に挙げている。同社のチーフストラテジスト、ルカ・パオリーニ氏が明らかにした。円は今年、主要10通貨の中で最悪のパフォーマンスとなっている。
ピクテ・アセット・マネジメントでは、日本銀行が金融政策を来年さらに正常化させるとの期待を踏まえ、円を2024年のトップ推奨に挙げている。同社のチーフストラテジスト、ルカ・パオリーニ氏が明らかにした。円は今年、主要10通貨の中で最悪のパフォーマンスとなっている。
同社では、円は対ドルで1ドル=135-140円に向かうと予想。日銀は早ければ1-3月(第1四半期)にもマイナス金利から脱却し、他国・地域の金利が上昇しない限り、円上昇につながる可能性があるとしている。
ピクテ・アセット・マネジメントのエコノミストも日本経済に関して強気な見方をしているという。
米経済が「異例」の年を経て減速するのに伴い、ドルは少なくとも5%下落するとの見通しも示した。
ただし、日本のインフレ容認姿勢は円上昇を抑える可能性もあると指摘。「日本では、インフレは賃金などを上昇させる手段であり、ポジティブなものとみられている」とし、「日本にとって、これは正常化の一環だ」と続けた。
世界的なリセッション(景気後退)となれば、円は同社の目標以上に上昇するだろうとも予想。ただ、こうしたリセッションは同社の基本シナリオではないという。
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