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概要:電気自動車(EV)大手の米テスラは電動ピックアップトラック「サイバートラック」を初めて顧客に引き渡した。2年の遅れと生産上の問題を経ての初納車は、テキサス州オースティン本社でのイベントとして公開され、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)自身が立ち会った。
2025年に入手可能なモデル、1回の充電で約402キロメートル航続
マスク氏、「やっと未来が未来らしくなってきた」-生産2年の遅れ
電気自動車(EV)大手の米テスラは電動ピックアップトラック「サイバートラック」を初めて顧客に引き渡した。2年の遅れと生産上の問題を経ての初納車は、テキサス州オースティン本社でのイベントとして公開され、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)自身が立ち会った。
イベントの様子はマスク氏が所有するソーシャルメディアのX(旧ツイッター)でライブ配信された。サイバートラックを引き渡された顧客には、ソーシャルメディアのレディットを共同創業したアレクシス・オハニアン氏が含まれる。
SF映画「ブレードランナー」に着想を得たとされるサイバートラックの価格は6万990ドル(約904万円)から。税控除やガソリン代節約などを加味すると、実質価格は4万9890ドルになるとテスラは試算している。2025年に入手可能になる後輪駆動型のサイバートラックは、1回の充電で走行できる航続距離が250マイル(約402キロメートル)。来年発売の最上位モデル「サイバービースト」は320マイル。
「専門家が不可能だと言っていた車をわれわれは現実に作った」とマスク氏。「やっと未来が未来らしくなってきた」と語った。
テスラはサイバートラックをもって競争の厳しい米ピックアップトラック市場に参入。強い関心や興奮とともに、厳しい批判や疑問も集めてきた。あるアナリストからは、収益性が望めないとしてサイバートラック計画ごと撤回すべきだとの指摘が先週にあった。マスク氏自身はこの生産が「めちゃくちゃ難しい」と嘆いていた。
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