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概要:円の対韓国ウォン相場が15年ぶりの安値水準に下落したことで、韓国人は歓迎ムードにある。観光客は大挙して日本を訪れ、日本製品の購入をほぼ倍増させている。
円の対韓国ウォン相場が15年ぶりの安値水準に下落したことで、韓国人は歓迎ムードにある。観光客は大挙して日本を訪れ、日本製品の購入をほぼ倍増させている。
しかし、ソウル在住の32歳の女性、パク・ハヌルさんにとって、状況はそれほどバラ色ではない。会社員のパクさんは仕事のかたわら、投資目的でここ1カ月に日本円を約11万円購入した。ただ、今のところ、少なくともパクさんの期待通りにはなっていない。
「円が急伸すると期待していた」とパクさんは電話インタビューで語った。
パクさんは円安の終了を予想している韓国の個人投資家の1人だ。韓国銀行(中央銀行)の最新データによると、韓国の銀行の円預金は10月に過去最高に増加した。
円の対ウォン相場は11月16日に2008年以来の安値に下落。その水準から3%近く戻したとはいえ、年初来ではなお9%下落している。
パクさんは、円安が続けば、さらに300万ウォン(約34万円)を円投資に充てるつもりだという。
こうした慎重な見方にもかかわらず、韓国の個人投資家は依然として日本に好機を見いだしている。日韓関係の改善が、そうした関心の一因かもしれない。
韓国の尹錫悦大統領は、前任者の文在寅氏の任期中に日本の植民地支配を巡る対立が再燃した後、対日関係の改善を図ってきた。今年3月には11年以来の日本での日韓首脳会談が実現。日本は6月、韓国を輸出管理優遇の対象国に再指定することを決定したほか、日韓両政府は通貨スワップ協定の再開で合意した。
韓国勢による日本株の購入は、11年にデータが入手可能になって以来最大となった。円が上昇すればヘッジなしの株式購入が有利になるため、これは円高に賭ける一つの方法となり得る。
韓国観光公社のデータによれば、1-9月の韓国からの訪日観光客は前年同期から約5倍に増加し、新型コロナウイルス禍前の水準に近づいた。韓国統計庁によれば、日本製品の直接購入は、円安が続いた過去3年の間にほぼ倍増した。
ソウルでインテリアデザインの仕事をしているイ・ジュンギュさん(26)は、日本への旅行は国内旅行よりも安くなったと話す。イさんはわずか2週間前に思いつきで名古屋への旅行を予約しており、そこで衣料品や酒類を買い込むつもりだ。100万ウォンを先週の為替レートで換算すると11万5000円となるが、2年前は9万6000円だった。
円の投資家にとっては、状況が変化するとの期待がある。一部の投資家は、来年の米利下げを見込んでおり、それが円相場を支えると予想している。日本では高まるインフレ圧力を受け、日銀に対して超金融緩和政策の終了を求める圧力が強まっている。次の政策決定は12月19日だ。
2兆ドル(約300兆円)近い資産を運用するパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、日銀が利上げに踏み切る必要があると予想して円を購入している。
韓国のKB国民銀行のエコノミスト、ムン・ジョンヒ氏は「われわれのセールスデスクでは、円に関する問い合わせがかなり大きく増えている」と語った。
個人投資家のパクさんは、円投資が今のところうまくいっていないにもかかわらず、心配はしていない。もし円が上昇しなければ、「次の日本旅行に使うだけだ」と話した。
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