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概要:欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、過剰な引き締めの結果として生じる労働市場の落ち込みは、景気が悪化した場合に急激なものになる恐れがあると警告した。
ポルトガル中銀のウェブサイトに4日掲載した分析で指摘
雇用破壊と新規雇用凍結、景気後退時の方が同時進行で起きる
欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、過剰な引き締めの結果として生じる労働市場の落ち込みは、景気が悪化した場合に急激なものになる恐れがあると警告した。
ポルトガル中銀のウェブサイトに4日掲載した分析で、景気低迷が定着した場合、雇用の調整は徐々には進まないとセンテノ総裁は指摘した。
「雇用破壊と新規雇用凍結は、景気が堅調な時よりもリセッション(景気後退)時の方が同時進行で起きる」とし、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の雇用トレンドに達するに3年かかったが、こうした歴史的な堅調さを覆すのにかかる時間はそれより短いだろう」と予測した。
ユーロ圏の失業率は記録的な低水準にとどまっているが、ECBのラガルド総裁は先週、雇用の伸びが失速し始める「兆しが幾つかある」と欧州議会で語った。ドラギ前ECB総裁は最近、ユーロ圏が景気後退に陥る可能性に言及している。
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