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概要:HPSインベストメント・パートナーズが率いるダイレクトレンダー(直接金融業者)のグループが、モルガン・スタンレーを抑え航空宇宙部品メーカー、コンソリデーテッド・プレシジョン・プロダクツ(CPP)への11億4000万ドル(約1700億円)の融資案件を獲得した。同社は15億ドル超の既存債務の借り換えを目指している。
11億4000万ドルを航空宇宙部品メーカーCPPに融資
金利の繰り延べ可能、支払いの柔軟性が直接融資選んだ理由の一つ
HPSインベストメント・パートナーズが率いるダイレクトレンダー(直接金融業者)のグループが、モルガン・スタンレーを抑え航空宇宙部品メーカー、コンソリデーテッド・プレシジョン・プロダクツ(CPP)への11億4000万ドル(約1700億円)の融資案件を獲得した。同社は15億ドル超の既存債務の借り換えを目指している。
事情に詳しい関係者によると、HPSはプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社のウォーバーグ・ピンカスおよびバークシャー・パートナーズとともに、7億5000万ドル相当の優先株にも投資し、CPPの借り換えと手元現金拡充を支援した。
貸し手グループにはオークツリー・キャピタル・マネジメント、KKR、アレス・マネジメントが含まれている。関係者が匿名を条件に述べた。新規融資の返済期限は2029年12月で、金利は担保付翌日物調達金利(SOFR)に6.75ポイント上乗せになるという。
HPS、アレス、オークツリー、KKRの担当者はコメントを控えた。モルガン・スタンレーとCPPの広報担当者はコメント要請に応じなかった。
関係者によると、最初の3年間は6.75ポイントのプレミアムの半分について、ペイメント・イン・カインド(PIK)として知られる繰り延べが可能になる。
CPPのオーナーがシンジケートローンではなく直接融資を選んだ理由の一つは、この支払い遅延の柔軟性だったという。CPPはモルガン・スタンレーにシンジケートレバレッジドローンの組成を依頼し、モルガン・スタンレーは同規模のローンを同程度の価格で提供できる十分な投資家を見つけていたという。
優先株への投資はアレスが主導し、ウォーバーグ、バークシャー、デービッドソン・ケンプナーも購入。優先株の利回りは約15%で、PIKも盛り込まれている。ウォーバーグ、デービッドソン、バークシャーの広報担当者はコメントを控えた。
現在資金調達が必要なジャンク格付け企業の多くは、パブリック市場とプライベート市場の両方を検討している。シンジケートローンやジャンク債のように、パブリック市場で借り入れを行う方が安価な場合が多いが、債務をカスタマイズするのが難しく、借り手が市場の変動にさらされ、資金調達コストが上昇する可能性がある。シンジケートローンの最大の買い手であるローン担保証券(CLO)マネジャーの多くは、再投資可能期間が終わりに近づくにつれてローンの購入を抑える圧力に直面している。
低格付け企業が借り換えに苦戦、ローン大口買い手に購入の制限
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