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概要:欧州中央銀行 (ECB)政策委員会メンバー、フランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁は19日、ECBがインフレの確実な抑制に十分な期間、中銀預金金利を4%の水準に維持した後、2024年のある時点で利下げに動く必要があるとの認識を示した。
2023年12月19日 16:38 JST
早過ぎる利下げはインフレ再燃のリスクと指摘
インフレに打ち勝つことが成長を後押しする最善の方法
欧州中央銀行 (ECB)政策委員会メンバー、フランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁は19日、ECBがインフレの確実な抑制に十分な期間、中銀預金金利を4%の水準に維持した後、2024年のある時点で利下げに動く必要があるとの認識を示した。
同総裁はフランス・アンテルとのラジオインタビューで「サプライズがない限り利上げは終了し、24年のある時点で利下げが行われるはずだが、その間には『高原』の時期がある」と述べ、「利下げが早過ぎれば、再びインフレの病に逆戻りする危険性があるからだ」と指摘した。
ECBは先週、1年以上にわたる引き締めを経て2会合連続の金利据え置きを決めた。同時に、ラガルドECB総裁は利下げは議論されておらず、中銀はインフレ率を2%の目標に戻すために警戒を緩めることはないと表明した。
ビルロワドガロー氏は、来年の利下げはデータに基づいて行われ、米連邦準備制度の動きとは無関係に決定されるとも述べた。フランス中銀は19日に、25年の仏インフレ率が平均1.8%に鈍化するとの予測を発表した。
フランスのインフレ率見通し、今年と来年について中銀が下方修正
一方、仏中銀の経済成長率予測はあまり芳しくないが、それでもビルロワドガロー氏は、この見通しは、記録的なインフレがリセッション(景気後退)と大規模な失業に拍車をかけると予測した1年前の最悪のシナリオに比べれば良好だと説明。
「金利は景気減速に一役買ったが、これは一種のソフトランディングだ。金利設定はそれに見合うものである必要がある。従って、据え置きと恐らく24年の利下げということになる」と話した。
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