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概要:米ブラックストーンはソニーグループ傘下の決済サービス会社の過半数株式を約2億8000万ドル(約400億円)で取得する。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
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2023年12月22日 2:30 JST
ソニーは決済サービス会社の株式20%を保持へ
株式取得で22日にも合意を発表する見込み-関係者
米ブラックストーンはソニーグループ傘下の決済サービス会社の過半数株式を約2億8000万ドル(約400億円)で取得する。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。
世界最大のオルタナティブ資産運用会社であるブラックストーンは、ソニーペイメントサービスの株式80%を取得する。情報が公になっていないことを理由に同関係者が匿名で語ったところによれば、22日にも発表される見込み。ブラックストーンの担当者はコメントを控えた。ソニーはコメントの要請に返答しなかった。
家電製品やエンターテインメント事業で知られるソニーグループは、ソニー銀行と同社子会社ソニーペイメントサービスを含む金融サービス事業も展開している。決済サービス事業全体の価値は500億円と評価されており、ソニー銀行は20%の持ち分を保持する。
日本企業は非中核事業の売却により前向きになっている。主な売却先は、事業の価値拡大に積極的なプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社だ。パナソニックホールディングスは先月、車載事業を手掛ける子会社の株式の一部売却に向け、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントのグループ会社と基本合意したと発表した。
ソニーペイメントサービスは、米決済サービス会社ブロックの「スクエア」事業のように、ビジネス顧客に決済処理サービスを提供している。日本では決済の3分の2近くがなお現金で行われており、電子決済の成長余地を示唆している。
ブラックストーンによる日本でのPE案件は2年ぶりで、金融テクノロジー分野では初めて。同社のPEポートフォリオにある日本企業は現在、あゆみ製薬とアリナミン製薬のヘルスケア2社。
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