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概要:米連邦準備制度理事会(FRB)が金融システムから流動性を取り除く動きを継続しているため、5年ぶりに翌日物資金調達市場の年末取引に不安定さが戻っている。
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2023年12月28日 8:54 JST
レポ市場のボラティリティーは5年ぶりに上昇
リバース・レポ・ファシリティーの利用額は8190億ドルに増加
米連邦準備制度理事会(FRB)が金融システムから流動性を取り除く動きを継続しているため、5年ぶりに翌日物資金調達市場の年末取引に不安定さが戻っている。
翌日物レポ市場のボラティリティー(変動性)は概して低いものの、動きが見られ始めており、カーバチャー・セキュリティーズによると、26日にはレポ金利は一時5.53%に上昇し、5.32%で終了した。レポ市場が前回、年末ごろに動いたのは2018年で、当時は3ポイント以上急伸して6%に達した。
担保付翌日物調達金利(SOFR)は26日までに、ここ3週間以上での高水準に上昇し、1日に記録した過去最高まであと一歩に迫った。FRBのリバース・レポ(RRP)ファシリティーの利用は、今後さらに増加すると予想される。
資金調達市場が例年、年末に逼迫(ひっぱく)するのは、銀行が規制上の理由からバランスシートを補強するために活動を縮小することが背景にある。銀行が引き揚げることで、市場参加者は代替手段を探すか、さらに高い資金調達コストを支払うリスクを負うことになる。
市場が過剰流動性を中央銀行に依存していた過去5年間には、FRBは19年の混乱を受けて一時的なレポオペを増やし、20年と21年の緩和サイクルを経て、バランスシートの縮小に着手した。今はそうした時期とは異なり、トレーダーは米国債相場急伸の余波を受けた先月のレポ金利急上昇から、さらなる圧力に警戒している。
今後数日間に資金調達がひっ迫するさらなる兆候を探す上での注目点は以下の通り。
SOFR
SOFRは翌日物レポ取引の参照レート。資金調達コストが上昇するとSOFRも上昇する傾向がある。27日に公表されたニューヨーク連銀のデータによると、SOFRは26日時点で5.35%。前営業日は5.32%だった。1日には過去最高の5.39%を付けていた。
スポンサード・レポ
年末のバランスシート制約と、現物市場での米国債ロング・ポジションで資金調達の必要性が高まることから、証券取引清算機関(FICC)がレポ取引の清算を行うスポンサード・レポの取引に銀行はシフトしている。
米国証券保管振替機構(DTCC)のデータによると、スポンサード・レポの取引総額は増加し、22日時点で過去最高の1兆310億ドルに達した。スポンサード・レポ取引によって、貸し手が自らのバランスシートに関する規制上の制約にぶつかることなく、マネー・マーケット・ファンド(MMF)やヘッジファンドなどのカウンターパーティーと取引できるようになる。
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