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概要:欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は、現段階で利下げ協議は早過ぎるとの見解を示した。
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2024年1月11日 2:23 JST
欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は、現段階で利下げ協議は早過ぎるとの見解を示した。
シュナーベル氏は10日、X(旧ツイッター)での質疑応答で、「利下げを協議するには時期尚早だ」と述べ、「インフレ率がわれわれの目指す2%へ持続的に低下していると確信できるまで、政策金利を景気抑制的な水準で据え置く。これにはディスインフレのプロセスを確認する追加データが必要だ」と指摘した。
これまでの一連の利上げが経済に及ぼす影響を見極めようと、ECBは過去2回の会合では政策金利を据え置いた。投資家の間では春には初回利下げが実施されるとの見方が強まっているが、ECB当局者は時期尚早だとしてこの見方をけん制している。
シュナーベル氏は「われわれの予測ではインフレ率は2025年に目標の2%になる」と述べた上で、「地政学的な緊張がインフレの上振れリスクの一つだ。エネルギー価格や輸送費が押し上げられる恐れがある。従ってわれわれは引き続き警戒を怠ってはならない」と続けた。
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