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概要:流動性を求める投資家が今年、プライベートクレジット・ファンドの持ち分を記録的なペースで手放すと、JPモルガン・アセット・マネジメントが予想した。
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2024年1月15日 14:19 JST
流動性求める投資家がプライベートクレジット・ファンド持ち分売却
セカンダリー市場で今年は300億ドル以上が流通へ-JPモルガン
流動性を求める投資家が今年、プライベートクレジット・ファンドの持ち分を記録的なペースで手放すと、JPモルガン・アセット・マネジメントが予想した。
今年はセカンダリー市場で300億ドル(約4兆4000億円)以上のプライベートクレジットが流通する見込みであり、2019年のわずか30億ドルから増加するだろうと、JPモルガンのクレジットセカンダリーズ戦略を統括するアンドルー・カーター氏がインタビューで語った。
1兆6000億ドル規模のプライベートクレジット市場に殺到している保険会社や年金基金は、流動性の低いファンドの持ち分の一部を売却して現金を調達しようとしている。このような取引が、誕生から日が浅く参加者の少ないセカンダリー市場にブームを呼び、アポロ・グローバル・マネジメントやJPモルガンなど大手投資家がこれらのファンドの持ち分を手に入れようとしている。
「債務返済によるキャッシュフローの鈍化を受け、今日のディールフローは再び流動性ニーズによってけん引されている」とカーター氏は解説。ディール規模は従来の2500万ドルから平均2億ドル程度に拡大していると付け加えた。
プライベートクレジット・ファンドの投資家は通常、満期まで保有するが、アポロやアレス・マネジメント、ティケオー・キャピタルなどの大手運用会社は、セカンダリー案件に使うために数十億ドルを準備している。
昨年9月にアタラヤ・キャピタル・マネジメントとともに10億ドルのセカンダリークレジット取引を主導したパンテオン・ベンチャーズは、セカンダリー市場で昨年およそ230億ドルのプライベートクレジットが売却されると予想していると述べていた。
グローバルSWFのデータによると、年金基金や保険会社が負債を管理するため、あるいは新たな規制上の制約に対処するために、プライベート資産へのエクスポージャーを見直す可能性が高い一方で、中東全域の政府系ファンドがプライベート市場での存在感を高めている。
売り手は23年後半に市場に殺到し、21年の約8-12%に対し、10%から15%のディスカウントを受け入れているとカーター氏は述べた。
プライベートクレジットファンド、セカンダリー市場を巡り大手が対立
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