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概要:債券トレーダーは、米金融当局が3月に0.5ポイントの利下げで緩和局面に入るとの予想をヘッジするオプションを購入し始めた。
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2024年1月17日 12:41 JST
先週にハト派的なSOFRオプション取引の急増が確認された
16日はウォラーFRB理事発言受け、利下げ予想が後退
債券トレーダーは、米金融当局が3月に0.5ポイントの利下げで緩和局面に入るとの予想をヘッジするオプションを購入し始めた。
12日には担保付翌日物調達金利(SOFR)のオプション取引が急増し、0.5ポイント利下げを想定したオプションのプレミアムは150万ドル(約2億2000万円)に達した。米国時間16日の取引でもハト派的な流れは継続し、少なくとも0.25ポイントの利下げを予想するオプションに支払われたプレミアムは400万ドル。
トレーダーは3月は金利据え置きか、あるいは0.25ポイント引き下げかを巡り、1カ月余り思案してきた。12日の動きは、確率は低いものの0.5ポイント利下げもあり得るとの市場の見方を示す最初の顕著な兆候だ。
先週発表された昨年12月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想より軟調だったことから、12日の短期債利回りは低下した。だが16日には、利下げは秩序立った慎重なペースで進めるべきだとのウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事の発言を受け、利回りは一部戻した。
16日の米取引時間遅くの金利スワップ市場では、3月19、20両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合について約0.15ポイントの利下げが織り込まれている。12日取引終了時は0.19ポイントだった。
一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の持ち高データによると、先物市場で資産運用会社は12月12日以来初めてネットロングを解消した。逆にヘッジファンドは同日以来初めてネットショートをカバーした。
一部市場の最新のポジション状況は以下の通り。
SOFRオプション
この1週間の動きを見ると、2024年3月限の多くのオプションで建玉が急増。3月のFOMC会合について予想を見極めようとする動きが背景にある。満期日はFOMC会合の結果発表の約1週間前に当たる3月15日。
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