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概要:米アルミニウム生産最大手アルコアのウィリアム・オプリンガー最高経営責任者(CEO)は、スペインにある複合生産施設について、損失が膨らんでいる状況を踏まえると操業停止以外の選択肢がほとんど残されていないと述べた。
2024年1月18日 16:10 JST
米アルミニウム生産最大手アルコアのウィリアム・オプリンガー最高経営責任者(CEO)は、スペインにある複合生産施設について、損失が膨らんでいる状況を踏まえると操業停止以外の選択肢がほとんど残されていないと述べた。
オプリンガー氏は17日、アナリストらとの電話会議で、サンシプリアン複合施設でかなりの損失が生じていると明らかにした。同施設ではアルミナ生産設備の稼働率が50%、アルミニウム精錬所は完全に停止した状態にある。スペイン政府との合意に基づいて今年中に施設を段階的に再稼働させることは、経済的に理にかなっていないとした。
同氏は、「今後数カ月で状況が著しく変化しなければ、われわれは2024年下期に利用可能な資金が枯渇すると予測している」と説明。「仮にそうなれば、雇用と経済にマイナスに働くような取り返しのつかない可能性のある厳しい決断をせざるを得ないだろう」と述べた。
施設の閉鎖には労働組合の合意が必要で、アルコアは政府および従業員と協力し、操業が継続可能になるよう努力しているという。また、サンシプリアンの運転資金には限りがあり、いずれ底を突く見通しだと付け加えた。
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