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概要:ノルウェー政府年金基金グローバルは昨年、株式相場が反発する中で、一部の不動産取引で損失を出し、5年ぶりにベンチマークに届かなかった。同基金は1兆6000億ドル(約235兆円)規模の政府系ファンド(SWF)。
2024年1月30日 19:13 JST
約2130億ドル相当のリターンを確保-黒字に転換した
単独では世界最大の株式保有を誇る-指標割れは5年ぶり
ノルウェー政府年金基金グローバルは昨年、株式相場が反発する中で、一部の不動産取引で損失を出し、5年ぶりにベンチマークに届かなかった。同基金は1兆6000億ドル(約235兆円)規模の政府系ファンド(SWF)。
30日発表の資料によると、同基金の2023年運用成績はプラス16.1%。約2130億ドル相当のリターンを確保し、黒字に転換した。ただ、ベンチマークを18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回り、18年以来の指標割れとなった。
ノルウェー中央銀行投資管理部門(NBIM)としても知られるこの基金はノルウェーの石油・ガス収入を国外運用するため1990年代に創設された。単独では世界最大の株式保有を誇るが、そのリターンは市場の動きに大きく左右される。
NBIMは財務省が定めた厳格な規定に沿って投資を行い、限られた裁量を最大限に活用しようと取り組んでいる。債券や不動産、再生可能エネルギー関連のインフラにも資金を投じているが、プライベートエクイティー(未公開株、PE)など一部の資産クラスへの投資は禁止されている。
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