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概要:今週の東京株式市場は、不安定な展開が予想されている。米中通商合意への期待で買いが先行しそうだが、不透明感の強い材料だけに、安心はできない。短期筋によるリターン・リバーサルが一巡した可能性があり、需給的に悪材料が出れば売り材料視されやすい状況だ。円安の追い風も止まりつつある。 日経平均の予想レンジは2万0500円―2万1300円。 キッコーマン<2801.T>の株価が下げ止まってきた。 同社は今月4日に20
[東京 18日 ロイター] - 今週の東京株式市場は、不安定な展開が予想されている。米中通商合意への期待で買いが先行しそうだが、不透明感の強い材料だけに、安心はできない。短期筋によるリターン・リバーサルが一巡した可能性があり、需給的に悪材料が出れば売り材料視されやすい状況だ。円安の追い風も止まりつつある。
日経平均の予想レンジは2万0500円―2万1300円。
キッコーマン(2801.T)の株価が下げ止まってきた。
同社は今月4日に2018年4─12月期連結決算を発表。営業利益は前年比3.6%増、純利益は同9.3%増と堅調だったにもかかわらず、株価は下落していた。
株安の要因として考えられているのが昨年の好調な株価の反動だ。17年末から10月高値まで50%上昇。12月に二番天井を付けるが、その後下落に転じ、堅調な業績に関係なく売られ続けてきた。値上がり後に値下がりする、値下がり後に値上がりするという、いわゆるリターン・リバーサル効果が表れていたとの見方が多い。
「年初からキッコーマンや、ファーストリテイリング(9983.T)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028.T)など昨年好調だった株が不調になり、電子部品株など昨年不調だった銘柄が上昇していた。リターン・リバーサルの典型だ」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ投資ストラテジスト、藤戸則弘氏)という。
そのキッコーマンの株価が12日を底に下値を切り上げつつある。ファーストリテやユニーも底打ち感が出てきており、年初からのリターン・リバーサルに一巡感が強くなってきた。米中が貿易摩擦解消に向け通商合意にこぎ着けるとの期待から、週初は株高で始まりそうだが、米中貿易交渉にネガティブ材料が出れば、市場センチメントはすぐに悪化する可能性がある。
需給効果による株高圧力が低下した相場は、悪材料に反応しやすい。
14日に発表された12月の米小売売上高は前月比1.2%減と9年強ぶりの大幅な減少となった。年末の政府閉鎖による影響が出ているほか、他の好調な経済指標と非整合的なこともあって、エコノミストの間では一時的な減速との受け止めも多いが、マーケットでは額面通り売り材料視してしまった。
海外投資家の今年1月の売買動向をみてみると、先物は5964億円の買い越しだが、現物は5626億円の売り越し。短期筋は買い戻したが、長期投資家は依然慎重な姿勢を崩していないことを示している。短期筋がリターン・リバーサルを一巡させれば、売り圧力が相場に表れやすくなりそうだ。
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