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概要:Clara Ferreira-Marques [ニューヨーク 7日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ソフトバンクグループ(SBG)<9984.T>が中南米諸国の先端企業に対象を特化した50億ドル規模の投資ファンド設立を発表した。昨年の中南米のベンチャーキャピタル投資がこの3分の1にも届かなかったことを考えると新ファンドの規模は極めて大きく、鯨が池に飛び込むようなものだ。 それでも中南米市場は人口動態の面で将来性があり、ファンドは設立のタイ
Clara Ferreira-Marque
[ニューヨーク 7日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ソフトバンクグループ(SBG)(9984.T)が中南米諸国の先端企業に対象を特化した50億ドル規模の投資ファンド設立を発表した。昨年の中南米のベンチャーキャピタル投資がこの3分の1にも届かなかったことを考えると新ファンドの規模は極めて大きく、鯨が池に飛び込むようなものだ。
それでも中南米市場は人口動態の面で将来性があり、ファンドは設立のタイミングが良い上に圧倒的な影響力を持つことから、素晴らしい成果が期待できる。
孫正義氏が率いるソフトバンクによるこれまでの中南米投資は、ブラジルの配車サービス会社99への出資などに見られるように遠回りの試行錯誤が続いてきた側面が強い。99は結局、ソフトバンクも支援している中国の配車サービス大手の滴滴出行に買収された。ところが今回は新たにファンドを設立し、中南米市場に直接本格参入する。20億ドルの拠出を表明済みで、滴滴に続いて中南米進出を図ろうと考えている企業を支援する拠点も設立する。
中南米諸国は人口が多く、都市化が進んで豊かになりつつあり、今やスマートフォンのユーザー数は米国をしのぐ。 こうした動きはソフトバンクにとって他の有望地域である南アジアや東南アジアと共通している。
一方で中南米の新興企業には取り組むべき課題も多い。数百万人は銀行口座を持たず、交通網はお世辞にも整っているとは言えない。また経済、政治、人口構成などが国によって大きく異なるというこの地域の「多様性」は、新興企業が規模の拡大を図るのを難しくする。
しかし巨額投資を行う姿勢を露わにしたソフトバンクの前では、こうした課題はかすんでしまう。新ファンドを率いるのはボリビア出身のマルセロ・クラウレ氏で、同氏は米スプリント(S.N)の最高経営責任者(CEO)など要職を兼務する。
新ファンドへの拠出規模は、1000億ドル近い「ビジョン・ファンド」も運用するソフトバンクにとって大した額ではない。とはいえ中南米市場からすればとてつもない大きさだ。中南米のプライベートキャピタル投資業界団体ラブカによると、昨年の中南米におけるベンチャーキャピタル投資は15億ドル程度にすぎず、プライベートエクイティ(PE)を含めても65億ドル前後だった。
ソフトバンクには優れたブランド力と資金力がある。小規模なベンチャーキャピタルは有力な投資先を探すが、ソフトバンクなら有力企業自体を作り上げられる。この手法が米国でうまく行ったのなら中南米でも成功するはずだ。
●背景となるニュース
・ソフトバンクグループ(SBG)は7日、中南米諸国の先端企業に対象を特化した投資ファンドを設立すると発表した。ファンドの規模は50億ドルで、SBGが20億ドルを拠出する。企業の中南米での事業展開を支援する拠点も設立する。
・SBGの最高執行責任者(COO)でボリビア出身のマルセロ・クラウレ氏が責任者に就く。
・新ファンドは中南米全体を投資対象とし、電子商取引やデジタル金融サービス、ヘルスケア、モビリティ、保険などの分野に重点を置く。
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