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概要:アドビのサブスクビジネスが絶好調だ。成功の拝見には、2010年代に入ってから敢行した大胆なビジネスモデル転換がある。その立役者の一人、経営幹部のブライアン・ラムキン氏が語った。
Adobe Summit 2019でのデモ、従業員の端末でこうした数字が一目瞭然に確認できる。
アドビがこうしたシステムを実現できている背景には、アドビが提供するデジタルマーケティング支援ツール「Adobe Experience Cloud」を自社でも使っているという背景がある。
ラムキン氏が言うDDOMは、アドビCEOのシャンタヌ・ナラヤン氏が、3月末に行われたAdobe Summitでも多くの時間を割いて説明した、Adobe Experience Cloudの最も基本となる部分だ。データドリブン型の経営が今、アドビだけでなく多くの企業で注目されている。
このAdobe Experience CloudのDDOMを自社経営にも適用していくことで、CEOやラムキン氏のような経営幹部だけでなく、現場の担当者レベルでも、現在会社でどのようなことが起きているのか数字で一目瞭然となる。
アドビはAdobe Experience CloudをテーマにしたAdobe Summitにおいて、「企業のデジタルトランスフォーメーション」を盛んに訴えている(Adobe Summitではデジタルトランスフォーメーションで蘇った企業として米家電量販大手のベストバイのCEOなどが登壇した)。
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興味深いのは、デジタルトランスフォーメーションの推進者であるアドビ自身が、(Creative Cloudのビジネスを通じて)その最大の恩恵を受けている1社だということ。そして、いまなおこの方針がアドビの快進撃を支えているのだ。
Microsoftもアドビに追随、今後も快進撃は続くか
ソフトウェアビジネスのサブスクリプション化をアドビが成功させたことは、確実に他のソフトウェアベンダーにも大きな影響を与えている。
最も有名なところでは、マイクロソフトが導入した月額課金型の「Office 365」がその代表例だろう。Microsoft Officeもボックス・ソフトウェアの代表格だったが、今では世界中で多くの企業がOffice 365への移行を決めている。
ARコンテンツを非エンジニアでも手軽に作れるツールProject Aeroも、2019年に投入される予定だ。
アドビも、Creative Cloudの成功をさらに次につなげるべく、新しいイノベーションの投入を矢継ぎ早に行っている。2017年はクラウド型の写真ツール「Lightroom CC」を、2018年はより幅広いユーザーに使える動画編集ツール「Premiere Rush」を、そして2019年には「Photoshop CC for iPad」やARを簡単に作れる「Project Aero」「Project Gemini」の投入を控えている。
ラムキン氏によると、サブスクリプション型、データ重視の経営とビジネスモデルへの転換を図ったことで、アドビの社内も物理的に変わっていったという。
「我々のオフィスに来ていただければわかるが、従来はクローズ型のオフィスだったのが今はオープン型になっている。また、前は“週に一回”堅苦しい会議をやっていたものだが、今は立ち話で毎日できるようになっている。それらすべてが従業員の職場体験を大きく変えることにつながっており、今は続々と次世代型のエンジニア、新しいタイプの製品マネージャ、クリエイターなどが入社してくれている」
今やアドビの従業員の意識も変わり、新世代の従業員も続々と増えているという。
「箱(の在庫を置く場所)はいらなくなったので、オフィスのスペースにはまだまだ余裕があるんだ」とラムキン氏は冗談めかして語った。アドビのビジネス転換はオフィスの様子も変えた —— 今回のまとめとして相応しい、「オチ」なのかもしれない。
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(文、写真・笠原一輝)
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