简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:日本の皇族が行くところならば、白滝富美子さん(78)はどこへでも行く。暑い夏でも寒い冬でも、山だろうと海だろうと出かけていく。 ただ、雨や雪が激しい時は例外だ。 「いい写真は撮れないし、カメラが雨に濡れるとレンズがダメになる。それが心配だから」
[川崎 26日 ロイター] - 日本の皇族が行くところならば、白滝富美子さん(78)はどこへでも行く。暑い夏でも寒い冬でも、山だろうと海だろうと出かけていく。
ただ、雨や雪が激しい時は例外だ。
「いい写真は撮れないし、カメラが雨に濡れるとレンズがダメになる。それが心配だから」
白滝さんはこの26年、天皇陛下や皇后さま、そして特に皇太子妃雅子さまを追いかけて撮影してきた。訪問予定が分かり次第、すぐに出向くのだという。
白滝さんの「追っかけ」は1993年、皇太子さまと小和田雅子さん(当時)の婚約が決まったときに始まった。最初は、いい写真は撮れなかった。
「こんな重たいカメラは初めてだから、タイヤや、空の座席や、運転手が写っていた」と、雅子さまの写真や皇室カレンダーが飾られた川崎市の自宅台所で白滝さんは笑った。
だが今では、写真の腕も上がった。自宅には、おびただしい数の写真がある。
白滝さんは、追っかけ仲間や自分がどうやって皇室の予定を把握しているかは教えてくれなかった。ただ、ひとたび予定を入手すると、すぐにリュックサックに荷物を詰め、折り畳み椅子とおにぎりを手に、自宅を出るのだという。
「今では(皇族方も)私たちの顔が分かるから、カメラを向けていると、『またいるなあ』という感じで、こっちを向いて手を振ってくれる」。追っかけをするときは、動きやすいように常にズボンとスニーカー姿だ。
白滝さんと大半が女性だという彼女の仲間は、女性皇族とその服装に注目しているという。自動車販売店でパート勤務をする白滝さんは時間が限られているため、皇后さまと雅子さまだけを追っている。
「旦那が仕事していた時は、1週間に5日も6日も追っかけができた。今は仕事を主にやって、その合間にやっている」
仏壇に飾られている2年前に亡くなった夫の写真は、近くに飾られた雅子さまの写真よりも小さい。
白滝さんは、この「趣味」にいくらかけているか話したがらないが、写真だけで毎年5万円以上使っているという。
白滝さんが一番好きなのは雅子さまで、夢にまで現れたことがあるという。ただ、ストレス性の適応障害で公務から遠ざかったことがある雅子さまが、皇后としてどう活動していくのか心配だとも話す。
「(新)天皇陛下だけ出かけて、雅子さまは同行しないこともあるんじゃないか」。雅子さまだけであれば追いかけるが、新天皇お1人なら行かないという。
白滝さんは、すでに「追っかけ」の頂点を極めたかもしれない。今年、皇后さまと握手したのだ。
以前にも言葉を交わしたことがあったが、初めて手を差し出すことができた。握手してもいいか尋ねると、皇后さまはそっと、「この手でよろしければ」と答えられたのだという。
(撮影:加藤一生記者、文:Elaine Lies記者、Kwiyeon Ha記者)
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。