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概要:銀行による不正操作の対象となったロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を廃止し、代替的な金利に移行する取り組みが世界各国で進んでいる。 LIBORは世界で合計3000兆ドルを超えるデリバティブや住宅ローン、クレジットカードの基準金利となっているが、米英は2021年12月までにLIBORの幅広い利用を停止する予定だ。 各国で検討されている代替金利をまとめた。 ◎米国 名称: SOFR(担保付翌日物調達金利
[ロンドン 8日 ロイター] - 銀行による不正操作の対象となったロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を廃止し、代替的な金利に移行する取り組みが世界各国で進んでいる。
LIBORは世界で合計3000兆ドルを超えるデリバティブや住宅ローン、クレジットカードの基準金利となっているが、米英は2021年12月までにLIBORの幅広い利用を停止する予定だ。
各国で検討されている代替金利をまとめた。
◎米国
名称: SOFR(担保付翌日物調達金利)
進展: 18年半ばに導入され、先物やスワップなどデリバティブ取引への適用が着々と広がっている。SOFRに基づく証券はこれまでに2360億ドル超発行された。
問題: SOFRに基づく証券を発行しているのは主に州と結び付きのある法人および金融機関。市場はSOFRのような翌日物金利よりもターム物金利を求めている。
◎欧州
名称: ESTR(ユーロ短期金利)
進展: 欧州中央銀行(ECB)が2日からESTRの公表を始めた。これはLIBOR同様に銀行が提出する金利を基に算出されるユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)に代わるもの。EONIAは21年に廃止される。
またベルギー規制当局は7月、より長期の指標金利である欧州銀行間金利(EURIBOR)の改革を承認した。
問題: 欧州は新指標の詳細を巡る合意がなかなか進まないため、米国に比べて移行が遅れている。ターム物金利が存在しないため、企業の借り入れが制限される可能性もある。
◎英国
名称: SONIA(ポンド翌日物平均金利)
進展: 昨年4月にLIBORの代替指標として新SONIAが導入され、銀行はSONIAに基づく債券の販売や融資を始めている。SONIAに基づくスワップ取引は着々と増え、市場の半分近くを占めるに至った。
問題: LIBOR廃止の期日が確定していないため、多くの銀行や企業が対応を先延ばししている。他の市場同様にターム物金利も不在で、企業の借り入れの支障となっている。
◎スイス
名称: SARON(スイス翌日物平均金利)
進展: 銀行が提出する金利に基づくTOISおよび、中央銀行が政策手段としていた3カ月物LIBORの代替に成功。
問題: スイスフラン建てLIBORは同国金融システムに深く根付いているため、移行作業はまだ続いている。
◎日本
名称: TONAR(東京翌日物平均金利)
進展: TONARは16年から存在し、日銀はTIBOR(東京銀行間取引金利)の改定版と併せて望ましい新指標と見なしている。
問題: 日本はマイナス金利政策が続いているため、先を見通すターム物金利の開発が難しい。TONARと改定版TIBORの併存も状況を複雑にしている。
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