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概要:28日の米国株式相場は反落。世界的に新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、企業決算を見極めながらの値動きとなった。米国債相場は上昇。
28日の米国株式相場は反落。世界的に新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、企業決算を見極めながらの値動きとなった。米国債相場は上昇。
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マクドナルドと3M、ハーレーダビッドソンはいずれも、予想を下回る決算が嫌気されて株価が下落した。一方、ファイザーは大きく上昇。収益見通しの引き上げと、新型コロナワクチン開発が後期の治験段階に入ったことが強材料となった。イーストマン・コダックは政府融資を確保したことを好感し、株価は記録的な急伸。
S&P500種は0.7%下げて3218.44。ダウ工業株30種平均は205.49ドル(0.8%)安い26379.28ドル。ナスダック総合指数は1.3%下落した。
今週は大手企業の決算発表が続く。また、新型コロナ感染の再拡大で企業収益と経済の回復軌道が損なわれたのかどうか、投資家の注目は米連邦公開市場委員会(FOMC)にも向けられる。金融当局はこの日、緊急融資プログラムの大半を3カ月延長し、年内いっぱい継続すると発表した。
チャールズ・シュワブのアクティブ戦略担当最高投資責任者(CIO)、ビル・マクマン氏は「ロックダウンは数々の勝ち組と、数々の負け組を生んだ」と指摘。「年末までにどのような流れになるのか、まだ不透明感はかなり残る」と続けた。
外国為替市場ではスイス・フランが2015年6月以来の高値。円も上昇。FOMC決定を明日に控えて、逃避の買いが入った。アジアと米国で新型コロナの感染が増えていることも、市場で重く受け止められた。
ニューヨーク時間午後5時過ぎ現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数はほぼ変わらず。ドルは対円で0.3%安い1ドル=105円07銭。一時は105円の水準を割り込み、3月中旬以来の安値をつける場面もあった。ユーロは対ドルで0.3%下げて1ユーロ=1.1717ドル。一時は0.2%上げ、前日の高値に接近した。
スコシアバンクのストラテジスト、ショーン・オズボーン、フアン・マヌエル・ヘレラ両氏によれば、チャート上のドルには少なくとも104円までの下げが示されており、向こう1-2カ月内に102円に下げる可能性もある。
米国債市場は堅調。7年債入札の好調が影響し、長期債が短期債のパフォーマンスを上回った。10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 下げて0.58%。
ニューヨーク原油先物相場は反落した。投資家は米国内の供給動向を意識。29日発表される週間統計では再び在庫増が明らかになるとみられる。さらに新型コロナの感染拡大で景気回復が失速し、需要が悪化するとの懸念も強い。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物9月限は56セント(1.4%)安の1バレル=41.04ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は19セント安の43.22ドル。
ニューヨーク金先物相場は続伸。早い時間に1オンス当たり初めて2000ドルに達したが、その後は米金融政策など複数材料を見極める展開となり、伸び悩んだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.4%高の1オンス=1963.90ドルで終了。ニューヨーク時間28日午後3時16分現在、金スポット価格は0.7%高の1956.31ドル。
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