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概要:米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は29日、米資産運用大手ブラックロック<BLK.N>に社債や商業用不動産担保ローン証券(CMBS)購入を代行させている問題について、それによって生じる可能性のある利益相反は「極めて注意深く」管理されていると強調した。2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)後に行ったバーチャル方式の記者会見で述べた。 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済情勢が急激に悪化する中、FRBは今年3月、債券市場
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は29日、米資産運用大手ブラックロック(BLK.N)に社債や商業用不動産担保ローン証券(CMBS)購入を代行させている問題について、それによって生じる可能性のある利益相反は「極めて注意深く」管理されていると強調した。2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)後に行ったバーチャル方式の記者会見で述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済情勢が急激に悪化する中、FRBは今年3月、債券市場の安定化措置の一環として、FRBに代わって債券買い入れを主導する機関にブラックロック社を選定した。
同社がFRBの代行として購入する社債ETF(上場投資信託)は、自社のETFが大きなシェアを占めている。
パウエル議長は、利益相反の可能性への対応について、「ブラックロックはわれわれの単なる代行機関だ。政策を決定するのはわれわれで、彼らはわれわれの計画を執行するだけだ」と述べた。
その上で「利益相反の可能性については、契約に基づいた形で極めて注意深く管理されていると考えている」とした。
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