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概要:■弱含み、ユーロ圏と米国の金利差拡大を想定したユーロ売りも今週のユーロ・ドルは、弱含み。 12月14−15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産購入縮小の規模を従来の2倍にすることを決定し、
■弱含み、ユーロ圏と米国の金利差拡大を想定したユーロ売りも
今週のユーロ・ドルは、弱含み。
12月14−15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、資産購入縮小の規模を従来の2倍にすることを決定し、2022年と23年に3回ずつの利上げが予想されたことから、ユーロ売り・ドル買いが広がった。
16日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の3月終了が決まったことから、ユーロを買い戻す動きがみられたが、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が「来年3月利上げも選択肢」と発言したことから、ユーロ売り・ドル買いが再び活発となった。
取引レンジ:1.1222ドル-1.1360ドル。
■もみ合いか、米国との金利差拡大の思惑残る
来週のユーロ・ドルは、もみ合いか。
米連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な金融政策を受けて、ユーロ売り・米ドル買いは継続する可能性がある。
欧州中央銀行(ECB)理事会でパンデミック特別購入プログラム(PEPP)の来年3月の終了が決まっているが、金利引き上げは2023年以降になるとみられており、リスク選好的なユーロ買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.1150ドル−1.1330ドル
■弱含み、オミクロン変異株の感染拡大を嫌気
今週のユーロ・円は弱含み。
欧州中央銀行(ECB)が定例理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の3月終了を発表し、正常化に向けた軌道への動きを受けてユーロ買いになった。
しかし、ドイツの12月IFO企業景況感指数の低下や世界的なオミクロン株感染急増への警戒の広がりにより、ユーロ売り・円売りが強まった。
米国金利の先高観が台頭したこともユーロの反発を抑えたようだ。
取引レンジ:127円76銭−129円11銭。
■弱含みか、ウイルス感染拡大を警戒
来週のユーロ・円は弱含みか。
欧州中央銀行(ECB)はパンデミック特別購入プログラム(PEPP)の来年3月終了を決めており、金融緩和策の段階的な解除への思惑からユーロ売りは後退しそうだ。
ただ、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大で経済への影響が警戒され、目先的にリスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制される見込み。
欧米、アジア諸国の株安もユーロを下押しする可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・特になし
予想レンジ:126円50銭−128円50銭
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