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概要:午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(114.78/81円)に比べてドル高/円安の114.91/93円で推移している。ウクライナ情勢の緊迫状態が続き市場全体にリスクオフムードが強まる中で、ドルと円は同時に買われ、結果としてドル/円は膠着感の強い相場となった。ユーロは対ドル、対円ともに軟調に推移した。
[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(114.78/81円)に比べてドル高/円安の114.91/93円で推移している。ウクライナ情勢の緊迫状態が続き市場全体にリスクオフムードが強まる中で、ドルと円は同時に買われ、結果としてドル/円は膠着感の強い相場となった。ユーロは対ドル、対円ともに軟調に推移した。
3月7日、午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(114.78/81円)に比べてドル高/円安の114.91/93円で推移している。写真は米ドル紙幣。
ウクライナ情勢は週末も改善の兆しは見えず、予断を許さない状況が続いている。日経平均は一時900円超安となるなど、マーケットではリスク回避姿勢が強まった。
ドル/円相場はここのところ、リスク回避の円買いと有事のドル買いが同時に入り、「ドル/円の動きはほかの通貨ペアに比べて非常に静か」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)との声が聞かれる。
ただ、止まらない原油価格の上昇がドル高/円安を後押しするとの見方もある。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネジャー、浪岡宏氏は、「原油高が続くと日本の貿易収支悪化につながり、円安/ドル高のシナリオになりやすい」と話す。一方で、「原油高は日本の物価上昇を後押し、長期的にみて日銀の金融政策が変わるとの思惑も広がりやすく、ある程度円高圧力も強まるのではないか」と浪岡氏は指摘した。
その他の主要通貨では、ユーロが軟調に推移した。ユーロ/ドルは一時、1.0820ドル付近まで下落し、2020年5月以来の低水準となった。ユーロ/円も124.41円付近の安値を付け、20年12月以来の低水準となった。ウクライナ情勢の悪化を背景とした資源価格の高騰が欧州経済の打撃になるとの思惑で、ユーロ売りが進んでいる。
トレイダーズ証券の井口氏は「ロシアとウクライナの停戦協議がきょう開かれる予定だが、停戦合意の期待は低い。マーケットは最悪の事態を想定して、ユーロ売りを急いでいる印象」と話した。
ただ、ロシアとウクライナの停戦合意の期待が低い分、仮にポジティブなニュースが出た場合はユーロの買い戻しが進む可能性もあるという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 114.91/93 1.0875/79 124.98/02
午前9時現在 114.94/96 1.0871/75 124.97/01
NY午後5時 114.78/81 1.0926/28 125.49/53
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