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概要:[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策の縮小を加速させる中、ユーロが対ドルで下落した。また、ドルは堅調な米消費者物価指数(CPI)統計を手
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策の縮小を加速させる中、ユーロが対ドルで下落した。また、ドルは堅調な米消費者物価指数(CPI)統計を手掛かりに値上がりした。
ECBは10日、資産買い入れ策を第3・四半期に終了する方針を表明。インフレ懸念がロシアのウクライナ侵攻による影響を巡る懸念を上回る中、量的緩和策の縮小を加速し、利上げに向けた地合いを整えた。
2月の米CPIは前年同月比7.9%上昇。伸びは前月の7.5%から勢いを増し、1982年1月以来約40年ぶりの高さとなった。
BKアセットマネジメントのFX戦略担当マネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は、「ECBが依然として比較的ハト派的であることに加え、明らかに低い成長率やインフレ高進を背景に、市場はドルとユーロの金利差を本格的に織り込み始めている」と指摘した。
ユーロ/ドルは0.83%安の1.0985ドル。前日は1.6%と約6年ぶりの高い伸びを記録していた。今週に入ってからは22カ月ぶりの安値となる1.0804ドルを付けている。
こうした中、米連邦準備理事会(FRB)は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも0.25%ポイントの利上げに踏み切るとみられている。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米FX戦略部長、バイパン・レイ氏は「われわれの基本シナリオでは、FRBが引き続き先進国で最もタカ派的な中銀であり、これは限界までドルをサポートするだろう」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は0.547%高の98.506。
ウクライナのクレバ外相とロシアのラブロフ外相は10日、トルコで侵攻後初めて会談した。クレバ外相は会談後に記者会見で、停戦の達成で進展はなかったと述べた。
ルーブルは対ドルで1.3%高の118.5ルーブル。ただ、2月中旬以降では依然36.5%値下がりしている。対ユーロでは1.6%高の125ルーブル。年初来では32.4%下落している。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6.02%安の3万9434ドル。前日は中央銀行が発行するデジタル通貨「デジタルドル」に関する大統領令を好感し、値上がりしていた。
ドル/円 NY午後4時 116.11/116.12
始値 115.93
高値 116.19
安値 115.86
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0977/1.0978
始値 1.1040
高値 1.1120
安値 1.0977
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