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概要:財務省が20日発表した貿易収支速報によると、2022年4―9月の累積赤字額は11兆0075億円となり、年度半期ベースで過去最大だった。これまでの最大赤字幅は13年度下半期の8兆7601億円で、赤字額が10兆円台に乗せた先例はない。急ピッチな円安が輸入物価を押し上げ、巨額赤字を抱える構図が鮮明となった。
財務省が10月20日発表した貿易収支速報によると、2022年4―9月の累積赤字額は11兆0075億円となり、年度半期ベースで過去最大だった。都内で2019年5月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 20日 ロイター] - 財務省が20日発表した貿易収支速報によると、2022年4―9月の累積赤字額は11兆0075億円となり、年度半期ベースで過去最大だった。これまでの最大赤字幅は13年度下半期の8兆7601億円で、赤字額が10兆円台に乗せた先例はない。急ピッチな円安が輸入物価を押し上げ、巨額赤字を抱える構図が鮮明となった。
22年4月以降の年度上半期の輸出額は前年同期比19.6%増の49兆5763億円、輸入額は44.5%増の60兆5838億円だった。原粗油や石炭、液化天然ガスの輸入が増え、全体の輸入額を大幅に押し上げた。
同省によると、輸入額は年度半期として比較可能な1979年以降で最大となった。資源高に年初来からの円安が重なり輸入額がかさんだ。一方、海外経済の不透明感から輸出の伸びが追いついていない。4月以降では8月までに累積赤字が9兆円に迫り、半期実績を待たずに過去最大を更新していた。
収支環境について、ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎・経済調査部長は「資源価格や穀物価格の高騰に加え、円安が加速して輸入物価が押し上げられた」と振り返る。
先行きについても「資源価格はドルベースでは落ち着いてきているが、ここにきて円安が加速しており、輸入価格が大きく下がることは期待しにくい」とし、輸入価格の高止まりを主因に「大幅な貿易赤字が続く」とみている。
円安が進行しても経常収支ベースではプラス・マイナス両面あるが、貿易収支ではドル決済の多い輸入が膨らみ、赤字に陥りやすい。
SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「年度前半に比べて後半の方が赤字が膨らみやすい季節性もあり、22年度の貿易赤字は20兆円を突破する可能性が高まっている」としている。
同時に発表された9月単月の貿易収支は2兆0940億円の赤字となった。赤字は14カ月連続。8月確報の2兆8200億円に続いて高水準の赤字を記録した。
ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、予想中央値は2兆1674億円の赤字で、公表された赤字幅は予想を小幅に下回った。
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