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概要:米銀シグネチャー・バンクが12日、ニューヨーク州金融当局により事業停止となった。米銀シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻の影響が他の金融機関に波及した形だ。
米銀シグネチャー・バンクが12日、ニューヨーク州金融当局により事業停止となった。米銀シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻の影響が他の金融機関に波及した形だ。
米財務省と連邦準備制度、連邦預金保険公社(FDIC)は共同声明で、SVBのケースと「同様なシステミックリスクの例外措置」によりシグネチャー・バンクの預金者は資金にアクセス可能だと明らかにした。
同声明は「この金融機関の預金者全員は払い戻しを受けられる。SVBの処理と同様、納税者はいかなる損失も被らない」と説明した。
事情に詳しい関係者によると、シグネチャー・バンクを管理下に置く決定は同行の経営幹部にとっても寝耳に水の出来事だった。幹部らは財務省などが事業停止を発表する直前にその事実を知ったという。同行は10日に預金引き揚げが加速したものの、12日までには状況は落ち着いていたと、社外秘情報を理由に関係者は匿名で語った。
ニューヨーク州金融サービス局(DFS)の別の声明によると、シグネチャー・バンクの総資産は昨年末時点で約1103億6000万ドル(約14兆8500億円)、預金量は計約885億9000万ドル。同行はFDICの預金保護の対象。
シグネチャー・バンクの担当者はコメントを控えた。
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