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シグネチャー銀の事業停止は「信頼の危機」のため－暗号資産と無関係
概要：米銀シグネチャー・バンクが12日に当局により事業停止となったのは、当局が同行の経営陣への信頼を失い、預金が流出したためだと、ニューヨーク州金融サービス局（ＤＦＳ）が説明した。
米銀シグネチャー・バンクが12日に当局により事業停止となったのは、当局が同行の経営陣への信頼を失い、預金が流出したためだと、ニューヨーク州金融サービス局（ＤＦＳ）が説明した。
シグネチャー・バンク事業停止、ＮＹ州当局－ＳＶＢ破綻の余波
ＤＦＳは14日の電子メールで「同行は信頼できる一貫したデータを提供せず、同行の経営陣に関して重大な信頼の危機を引き起こした」と指摘。今回の事業停止の決定は「同行の現状および13日に安全かつ健全に営業する能力に基づいて行われた」とした。
ＤＦＳがシグネチャー・バンクを管財人の管理下に置いた後、連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）が同行の業務を引き継ぎ、顧客へのサービス提供のためブリッジバンクを設立した。同行の破綻は銀行としては米史上３番目の大きさ。10日には顧客の預金引き出しが急増し、同行の預金の約20％に達していたと、事情に詳しい関係者１人が明らかにした。
シグネチャー・バンクのジョゼフ・デパオロ前最高経営責任者（ＣＥＯ）およびブリッジバンクの担当者は、コメント要請にすぐに返答していない。
シグネチャー・バンクのニューヨークの支店
Photographer: Stephanie Keith/Bloomberg
一方、2010年施行の金融規制改革法（ドッド・フランク法）に名を残した元下院議員で、現在はシグネチャー・バンク取締役を務めるバーニー・フランク氏は、13日のブルームバーグ・ラジオとのインタビューで、当局は「暗号資産（仮想通貨）から人々を離れさせろというメッセージを送りたかった。われわれはこのメッセージの広告塔として選ばれた」と主張していた。
ＤＦＳは今回の決定について「暗号資産とは一切関係ない」と説明。同局は「数年にわたり規制が整った暗号資産活動を促進しており、同業界規制の全国モデルとなっている 」と指摘した。
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