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概要:[クアラルンプール 29日 ロイター] - マレーシア中央銀行は29日、今年の経済成長予測を4─5%に据え置いた。国内の情勢は改善しており、世界経済減速や高インフレに伴うリスクを相殺できる可能性が高い
[クアラルンプール 29日 ロイター] - マレーシア中央銀行は29日、今年の経済成長予測を4─5%に据え置いた。国内の情勢は改善しており、世界経済減速や高インフレに伴うリスクを相殺できる可能性が高いとしている。
年次報告書に合わせて公表した文書で明らかにした。
国内経済のリスクは引き続き「かなり均衡している」と表明。堅調な内需、中国経済の再開、底堅い労働市場、観光の回復が寄与するとの見方を示した。
国内銀行は引き続き十分な資本を保有しているとも指摘。世界的な銀行部門の動揺は国内金融市場に最小限の影響しか及ぼしていないとの認識を示した。
中銀は「世界の銀行セクターから国内金融市場への潜在的な波及リスクを引き続き警戒している」という。
今年の総合インフレ率とコアインフレ率は平均2.8─3.8%になる見通し。インフレ見通しは依然不透明で、商品価格の上昇や補助金政策の変更を背景に上振れリスクがあるとしている。
今後の金融政策については、インフレリスクを管理し持続的な経済成長を支援することを引き続き重視すると表明。「根強い不透明感を踏まえると、金融緩和の度合いを調整する場合は、情勢変化がインフレと経済成長に対するリスクバランスにどう影響するかを指針とする」と述べた。
中銀は今年、昨年の利上げの影響を見極めるため、2会合連続で政策金利を据え置いている。
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