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概要:米銀ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズによるシリコンバレー銀行(SVB)買収を仲介した米連邦預金保険公社(FDIC)は、さっそくその苦労の一部が報われそうだ。
ブルームバーグニュースはファースト・シチズンズの株価が27日に54%急騰したことで、FDICに株式増価受益権が発生したと報じていた。
FDICの利益濃厚、ファースト・シチズンズ53%高-株式受益権行使
SVBとシグネチャー・バンクの破綻で預金保険基金の準備は減少、FDICはこれを補う必要があり、株価上昇による受益はその手助けになる。相次ぐ銀行破綻による預金の保証で、預金保険基金からは約230億ドルが費やされたとの推計もある。銀行救済との非難をかわすためにも、ファースト・シチズンズの株価上昇は当局に歓迎される。
FDICはファースト・シチズンズに関して受益権を行使したことを認めたが、コメントは控えた。
同じく破綻したシグネチャー・バンクについて、FDICは身売り先のニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株式を取得するオプションを行使したことも明らかにした。この株式については「将来、回収価値を最大化できる時期に」売却する意向だという。
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