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概要:7日の外国為替市場でトルコ・リラが1年余りで最大の下落となり最安値を更新した。複数のトレーダーによると、国営銀行がリラ防衛のためのドル売りを停止した。新政権がコスト負担の大きい為替介入を断念する兆候とみられている。
リラ下げ止まらず、先月の選挙後に12営業日続落へ
新財務相、国営銀行経由の為替介入緩和を中銀に要請-関係者
7日の外国為替市場でトルコ・リラが1年余りで最大の下落となり最安値を更新した。複数のトレーダーによると、国営銀行がリラ防衛のためのドル売りを停止した。新政権がコスト負担の大きい為替介入を断念する兆候とみられている。
リラは一時約7%安となり、1ドル=23.1734リラを付けた。イスタンブール時間午前11時45分(日本時間午後5時45分)時点では6.5%安で、12営業日続落している。
エルドアン大統領が新政権の財務相に起用した元メリルリンチのストラテジストのシムシェキ元副首相は中央銀行に対し、国営銀行を通じた為替市場への介入を緩和するよう要請したと、事情に詳しい関係者が7日、ブルームバーグに明らかにした。部外秘の内容だとして関係者は匿名を要請した。
関係者の1人によると、1日のリラの下落率が6%を超える場合には、財務省はドル売りの再開を容認した。中銀と財務省はコメントを控えた。
トルコ大統領選挙の決選投票が行われた5月28日以降にリラはドルに対して13%余り下落している。
トルコの国営銀行は外為市場への介入についてコメントしないが、2020年に元中央銀行総裁が国有銀行は規制の枠内で取引を行い、為替市場での活動を続ける可能性があると述べていた。
リラが下落する一方で、他のトルコ市場は前向きな政策転換への期待を示唆している。7日の市場で主要株価指数のイスタンブール100指数は一時4%を超える上げとなり、選挙後の上昇率を21%に伸ばし年初来の下げを反転させた。ドル建てトルコ国債も上げを拡大。JPモルガン・チェースの指数によると、米国債に対して投資家がドル建てトルコ国債に要求する上乗せ利回りは、今週に入り44ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小した。
トルコ中央銀行の次回政策会合は今月22日の予定。中銀総裁交代を巡る臆測が高まる中で、利上げが予想されている。カブジュオール現総裁はエルドアン大統領とともに低金利を志向し、インフレ率が24年ぶりの高水準に上昇する中でも在職中に主要政策金利を19%から8.5%に引き下げた。
ゴールドマン・サックス・グループのアナリストは3日、リラへの圧力が増すことを理由にドルの対リラ相場予想を引き上げ、1年内に1ドル=28リラと予想し従来の22リラから修正した。
オプション市場では現在、3カ月以内に1ドル=25リラまでリラ安が進む可能性を約80%、27リラを付ける可能性を60%とそれぞれ織り込んでいる。
日本のリテール投資家の動きが7日のリラ急落の一因かもしれないと、フジトミ証券の山口哲也チーフテクニカルアナリストが述べていた。
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