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概要:今週は決算発表が相次いだ米銀行株に強い追い風が吹いた。決算は当初懸念されていたほど悪い内容ではなく、売り込まれていた銘柄を中心に買いが戻った。
地銀ザイオンズ・バンコープやキーコープが上昇けん引
KBW銀行株指数のバリュエーション、買われ過ぎの領域に
今週は決算発表が相次いだ米銀行株に強い追い風が吹いた。決算は当初懸念されていたほど悪い内容ではなく、売り込まれていた銘柄を中心に買いが戻った。
ザイオンズ・バンコープやキーコープがけん引する格好で、KBW銀行株指数は週初から約7%上昇。上昇率はS&P500種株価指数の約0.8%を上回り、昨年5月以来の大幅高となる勢いだ。
第2四半期(4-6月)決算では概して預金コスト上昇による影響が目立ったが、市場はむしろ、3月の地銀破たん連鎖に伴う混乱後に、各行の業績が安定してきた点に注目した。
ただ、金融規制の強化や商業用不動産の損失リスクなど、多くの疑問が残っているのも確かだ。それでも、今回の決算発表を受けて、これまで売り込まれてきた銀行セクターは、年初からの下げを5月の29%から13%まで縮めた。
大手銀行株も復調が鮮明だ。3月以降は中小行をアウトパフォームする一方で、S&P500種株価指数をアンダーパフォームしていた。だが、今週の値上がりで、その差は縮まっている。
モルガン・スタンレー幹部は「四半期末にかけて(事業全般で)トーンや活動が上向いた」と指摘。ゴールドマン・サックス・グループは減益となったが、決算発表前に切り下がっていた市場予想はクリアし、株価は上昇した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は債券と株式のトレーディング収入が予想を上回り、収益が改善した。
米銀大手の決算、投資銀行業務で復活の兆し-M&Aは依然として低迷
キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズ(KBW)のアナリスト、デービッド・コンラッド氏は「ソフトランディング(軟着陸)の可能性に加え、銀行が想定をやや上回るペースで資本を再び増強しているとの見方が加わり、リスク選好ムードが高まっている」と指摘。これが割安な銘柄の一角を押し上げたと述べた。
銀行株はここ数カ月にわたり割安な水準にあったが、足元の値上がりと利益見通し引き下げによって、予想株価収益率(PER)は押し上げられている。ブルームバーグのデータに基づくKBW銀行株指数の予想PERは、3月にシリコンバレー銀行が破綻する前の水準をほぼ回復した。
ウェルズ・ファーゴのマイク・メイヨー氏は今週、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、危機が迫っていない状況での「銀行危機ディスカウント」によって妙味が高まっていると語った。危機やリセッション(景気後退)の状況を除き、銀行セクターは自身のキャリアの中でも特に割安なバリュエーションで取引されているという。
もっとも、業界の先行きに不透明感があることを踏まえると、この水準で飛びつくことに慎重な向きもいるだろう。
さらに、KBW銀行株指数の14日相対力指数(RSI)は今週70を突破。足元の大幅な値上がりで「買われ過ぎ」の領域に入ったことも懸念材料だ。
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