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概要:米国では住宅価格が昨年の一時的な下落を経て再び上昇に転じた。インフレ抑制に向けた米連邦公開市場委員会(FOMC)の取り組みを複雑にしており、追加利上げの規模を巡る議論に一石投じている。
2023年7月25日 0:17 JST
住宅価格は再び上昇に転じる、追加利上げの規模に影響か
住宅在庫の不足、販売鈍化と価格上昇につながる
昨年夏に40年ぶりの高水準まで急上昇したインフレ率は低下してきており、6月には消費者物価指数(CPI)は前年比3%上昇と、1年前の3分の1のペースに鈍化した。しかし、変動の激しい食品価格とエネルギー価格を除いた、いわゆるコア・インフレは根強く、物価上昇率をFOMCの目標である2%まで下げるには時間がかかるとの懸念につながっている。
米CPI、6月は急激に鈍化-利上げ近く打ち止めとの期待高める
コアCPIの約40%を占める住居費は、インフレとの闘いで重要な部分を占めている。
CPIを算出する労働統計局は、主に家賃と帰属家賃を通じて住居費を算出している。家主は所有物件を手放した場合の売却額を考慮するため、住宅価値の上昇は時間の経過とともに家賃を押し上げる可能性がある。
家賃は通常、年に1回更新されるため、住宅価格と家賃の変動は遅れを伴って公式インフレ指標に反映される。昨年見られた住宅価格の下落は、賃貸コストの冷え込みと相まって、足元で住居インフレと全体的な物価の抑制に寄与している。
しかし、住宅価格が上昇に転じれば、インフレ抑制のペースが鈍化し、来年はより持続的なインフレになる可能性がある。
在庫不足
住宅価格上昇の主な要因は供給不足だ。全米不動産業者協会(NAR)によると、6月の中古住宅販売在庫は108万戸と、6月としては過去最少となった。
米中古住宅販売、5カ月ぶり低水準-在庫不足で価格は記録的水準
在庫が少ないのは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の初期に組んだ低金利の住宅ローンを手放したくない住宅所有者が、自宅を売りに出したがらないことも一因だ。この在庫不足が中古住宅販売を低迷させており、6月は5月ぶりの低水準に落ち込んだ。
しかし、それは同時に価格を押し上げる要因にもなっている。
レッドフィンによると、7月16日までの4週間の住宅販売価格の中央値は38万2500ドル(約5400万円)と、前年比2%上昇した。
シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「金利上昇が住宅に与えた影響はある意味、収束したように見える」と語った。「しかし、基調的なインフレ・ペースを2%に近づけるほどには活動を減速させていないことは、ちょっとした教訓だと思う」と述べた。
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