ツイッター、新たなロゴ「Ｘ」公開 多機能化に軸足

７月２４日、米実業家のイーロン・マスク氏とツイッターのリンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、ツイッターの新たなロゴを公開した。写真は２３日、サンフランシスコの同社本社の建物に映し出された新ロゴ（２０２３年 ロイター/Carlos Barria）

［ストックホルム ２４日 ロイター］ - 米実業家のイーロン・マスク氏とツイッターのリンダ・ヤッカリーノ最高経営責任者（ＣＥＯ）は２４日、ツイッターのブランドを「Ｘ」に変更し、新たなロゴを公開した。さまざまな用途に使える多機能アプリの構築に軸足を置く姿勢を鮮明にした。

１７年にわたりツイッターの象徴となってきた青い鳥のロゴを黒地に白い文字で「Ｘ」と書かれたロゴに変更する。

ヤッカリーノ氏は「Ｘがやってきた！これで行こう」とツイッターに投稿。サンフランシスコにある同社のオフィスビルの壁に映し出された新たなロゴマークの写真も投稿した。

マスク氏は２３日、ツイッターのロゴを変更したいと投稿。ツイッターのデフォルトカラーを青から黒に変更することについてユーザー投票を開始していた。Ｘはツイッターの運営会社の名前。

同氏は昨年１０月のツイッター買収以降、決済などソーシャルメディアにとどまらないさまざまなサービスをユーザーに提供できるアプリを構想していると述べてきた。

ロイターが確認した社員へのメモでヤッカリーノ氏は、音声や動画、メッセージ、決済、銀行などの新機能に取り組む考えを示した。

ロゴ変更を受け、ユーザーの間では今後「ツイート（tweets）」が何と呼ばれるのかといった困惑の声も広がっている。マスク氏はユーザーの問いに対し「xs」と答えた。

マーケティングの専門家は長年にわたるツイッターの知名度がブランド変更によって失われるリスクがあると指摘する。

広告会社ハウス３３７の戦略責任者、マット・ローズ氏は「ツイッターのように動詞になったり、世界の報道機関にこれほど頻繁に言及されたブランドは数少ない」とし、「携帯電話の画面でアプリを見つけたり開いたりしにくくなれば利用に悪影響を及ぼす恐れがある」と述べた。