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概要:[シドニー 11日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は11日、インフレは最悪期を脱し、金融政策は「調整段階」にあるとの認識を示した。ただ、今後のデータやリスク次第で幾分の追加引き締めが必要になる可能性もあるとした。
[シドニー 11日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は11日、インフレは最悪期を脱し、金融政策は「調整段階」にあるとの認識を示した。ただ、今後のデータやリスク次第で幾分の追加引き締めが必要になる可能性もあるとした。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁(写真)は11日、インフレ抑制に向け、幾分の追加利上げが必要になる可能性があるものの、データに左右されるほか、今後の見通しやリスクに関する評価次第だと述べた。
議会で証言し、このところのデータは失業率の急激な上昇を伴わずにインフレが緩和するソフトランディング(軟着陸)に向けた「狭い道」に沿って経済が引き続き推移していることを示していると指摘した。
その上で、家計消費の見通しと高水準のサービスインフレという中銀が注視する2つのリスクを強調。
「理事会はインフレ期待の有害な変化を回避するため、今後2、3年間にインフレが目標に戻る信頼できる道筋を確立しようとしている」と述べた。
「時宜を得た方法でインフレ率を低下させることと、労働市場の伸びを可能な限り維持することの間で、適切なバランスを取ることも目指している」と語った。
豪インフレ率は昨年終盤に30年余りぶり高水準の7.8%でピークに達し、今年第2・四半期は6%に鈍化した。中銀の目標レンジである2─3%に戻るのは2025年終盤と予想されている。
中銀は昨年5月以降に計400ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、政策金利は10年ぶり高水準の4.1%となっている。ただ、7月と8月にはインフレ動向を見極めるために利上げを休止した。
ロウ氏は、金利が既に制約的であり、需給均衡のために機能していることから、金融政策は「調整段階」にあると述べた。
一方で「今後、インフレ率が妥当な期間内に目標に戻ることを確実にするために金融政策の幾分の追加引き締めが必要になる可能性がある」とも改めて表明。「実際にそうなるかどうかは、データのほか、見通しとリスクに関する理事会の評価次第」とした。
9月半ばに退任するロウ氏は、今回が最後の議会証言となった。
国民にとって困難な1年だったとの認識を示した上で「最悪期は脱した。インフレが目標に戻り、労働市場はパンデミック(世界的大流行)前より強いという状況になりつつある」と述べた。
インフレ率を24年に目標に戻すためには、現在より100ベーシスポイント(bp)高い政策金利が必要だとも指摘した。
金融市場やアナリストの間では年内にあと1回の利上げがあるかどうかを巡り見方が分かれている。
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