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手頃な中国製ＥＶ躍進、西側勢の世界市場シェア２割減へ－ＵＢＳ
概要：手頃な価格で製造コストを抑えた中国製電気自動車（ＥＶ）の躍進が続き、西側の自動車メーカーは世界シェアの約２割を失うとＵＢＳグループは予想している。
米テスラのシェアは30年までに８％に上昇する可能性
ＢＹＤの22年型「海豹」を分解、部品の75％が自社製と判明
手頃な価格で製造コストを抑えた中国製電気自動車（ＥＶ）の躍進が続き、西側の自動車メーカーは世界シェアの約２割を失うとＵＢＳグループは予想している。
比亜迪（ＢＹＤ）をはじめとする中国の自動車メーカーは2020年代末までに自動車市場のシェアをほぼ倍の33％に伸ばすとパトリック・フンメル、ポール・ゴン両氏らＵＢＳのアナリストは８月31日のリポートで指摘。
中国自動車リサーチ責任者のゴン氏はインタビューで、「世界の自動車産業は今後10年ほどの間に激変する」と述べた。
リポートによれば、西側自動車メーカーの世界市場シェアは81％から30年までに58％に落ち込む見通し。「西側のレガシー企業にとって危機的状況になるだろう」とゴン氏は語った。
米テスラのシェアは２％から８％に上昇する公算が大きいとしている。
ＢＹＤには北米や欧州のブランドに対しコスト面で25％の優位性があり、これが世界市場でのシェア拡大を支え、ライバルを打ち負かす力となる。
ＵＢＳがＢＹＤの22年型セダン「海豹（シール）」を分解したところ、部品の75％が自社製であることが判明。この割合は世界平均の倍。ＢＹＤが完全に統合されたサプライチェーンを自社でコントロールしようと追求していることが、コスト面での優位性を高めている。
ＵＢＳによると、海豹はほぼ全体が中国製。外国サプライヤーからの部品供給は10％以下と推計している。
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