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バークレイズ、英マーチャント向け決済部門の株式売却検討－関係者
概要：英銀バークレイズは低迷する株価を押し上げる取り組みの一環として、英国のマーチャント（クレジットカード加盟店）向け決済事業の株式売却を検討していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
事業全体の価値は30億ポンドと評価される可能性
割安な株価押し上げのため戦略を見直している
英銀バークレイズは低迷する株価を押し上げる取り組みの一環として、英国のマーチャント（クレジットカード加盟店）向け決済事業の株式売却を検討していると、事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、同行は潜在的なパートナーに接触するとともに、内部で計画を練ってきたという。株式売却に当たり同事業全体の価値は最大で30億ポンド（約5600億円）と評価される可能性がある。
現在のところバークレイズは少数株式のみを売却する予定だが、この取引が引き金となり、過半数を取得しようとする買い手候補が現れる可能性もあると何人かの関係者は話した。
バークレイズの広報担当者は電子メールで「臆測についてはコメントしない」とした上で、「当行の事業は引き続き好調であり、グローバルな決済事業の拡大は当行の優先事項だ」と説明している。ロイター通信が４日にこの計画について報じていた。
バークレイズは同業他社に比べ株式に割安感があり、これを是正するため今年に入り戦略を見直している。マーチャントサービス部門の株式売却は、これまでで最も積極的な動きとなる。これとは別に、バークレイズはドイツの消費者金融事業の売却を進めており、今年後半に完了する可能性がある。
欧州の銀行の多くは加盟店向け決済サービスから撤退している。これらの部門は決済専業企業やプライベートエクイティー（ＰＥ、未公開株）ファンドによって買収され、より大きなプラットフォームに統合されている。
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