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中国不動産セクターの見通し、不確実性あってもより有望－ヴァーレ
概要：鉄鉱石生産で世界２位、ブラジルのヴァーレは鉄鋼集約型の中国不動産セクターの見通しについて、不確実性はあるものの「より有望」だと指摘し、世界の鉄鋼市場に対する長期的な見方に変わりがないことをあらためて強調した。
鉄鉱石生産で世界２位、ブラジルのヴァーレは鉄鋼集約型の中国不動産セクターの見通しについて、不確実性はあるものの「より有望」だと指摘し、世界の鉄鋼市場に対する長期的な見方に変わりがないことをあらためて強調した。
同社のウェブサイトに掲載された鉄鉱石担当バイスプレジデント、マルチェロ・スピネリ氏の投資家向けプレゼンテーションによると、最大の顧客である中国が直面する問題にもかかわらず、鉄鋼需要の見通しについてポジティブになる理由があるという。
中国不動産市場が危機に直面する中で、鉄鉱石価格はこの数カ月間に驚くほどの底堅さを示している。鉄鉱石先物は５日のシンガポール市場で４月以来の高値を更新。中国政府の不動産支援策に加え、不動産開発大手の碧桂園がデフォルト（債務不履行）を回避したことが投資家に歓迎された。
スピネリ氏は５日のプレゼンテーションで不動産市場の不確実性に関し、「公営住宅投資の拡大で、見通しはより明るい」と説明。製鉄所の稼働率の高さや、中国の鉄鉱石と鉄鋼の在庫が低水準であることにも言及した。世界の他の地域では、2024年に鉄鋼生産が回復し、今年の落ち込みを穴埋めするとみている。
長期的には、中国の都市化の持続に加え、30年までに鉄鋼生産能力が倍増すると見込まれる東南アジアを含む新興国での生産増加、先進国における再生可能エネルギー関連インフラ投資やグリーンスチールへのインセンティブが消費を下支えするとの見方を示した。
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