ＰＥ投資家、プライベートクレジットに向かう－米オークツリー

「プライベートクレジットへの資金流入とＰＥへの関心低下」

• 共同ＣＥＯに就任するパノシアン氏がブルームバーグＴＶに語った

米オークツリー・キャピタル・マネジメントの共同最高経営責任者（ＣＥＯ）に就任する２人のうちの１人、アーメン・パノシアン氏は６日、プライベートクレジットに対する需要がプライベートエクイティー（未公開株、ＰＥ）投資に資金を投じていた投資家を引き寄せているとの見方を示した。

同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）資金調達における伝統的な役割から銀行が手を引いていることで、オークツリーなどオルタナティブな金融機関が力を発揮できるようになったと語った。予想外かもしれないが、金利の上昇によって買い手の選別が厳しくなっていることもあり、信用の質は依然として高いとも説明した。

「投資家はプライベートクレジットが今のクレジット市場で、特に過去と比較して最高のリスク調整後リターンを提供していることを認識している」と述べ、ＰＥファンドから投資家がリターンを得る「速度に懸念があるため、プライベートクレジットへの資金流入とＰＥへの関心低下が見られる」と指摘した。

アーメン・パノシアン氏が語る

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パノシアン氏はロバート・オリアリー氏と共に共同ＣＥＯに2024年に就任する。ロサンゼルスに本社を置くオークツリーは現在、ブルックフィールド・アセット・マネジメントが株式の過半数を所有しているが、経営は独立。オークツリーの共同創業者ハワード・マークス氏はディストレスト債権投資で知られたが、パノシアン氏も商業用不動産を巡りタイミングを見計らっていることを認めた。

オークツリーのマークス氏、金利上昇で企業のデフォルト増加を予想

「今のところ、商業用不動産のチャンスはオフィススペースに集中している。ストレスと不良資産化は悪化の一途をたどっており、今がチャンスに満ちているとは思わないが、いずれやって来ると考えている」と話した。