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モルガンＳは米国債選好、他行に逆行－市場は景気を楽観し過ぎと指摘
概要：モルガン・スタンレーは米国債の弱気派と意見を異にしている。市場が米経済ソフトランディング（軟着陸）について楽観し過ぎている可能性があると指摘し、米国債の買いを勧めている。
ストラテジストは米５年国債と30年物ＴＩＰＳの買い勧める
ＪＰモルガンは先週、米国債利回りの予想を引き上げた
リポートによると、モルガン・スタンレーは顧客に米５年国債と30年物インフレ連動債（ＴＩＰＳ）の買いを勧めている。
米国債に強気なモルガン・スタンレーの見方は、多くの金融機関と逆行している。
ＪＰモルガン・チェースは先週、米国債利回りの見通しを引き上げ、10年債の年末目標を3.85％から4.20％に引き上げた。バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）も先週、米国債に対して中立のスタンスを取るよう顧客に推奨し、景気の底堅さにより10年債利回りは４％前後に落ち着く前に4.75％まで上昇する可能性があるとの見方を示した。
最新の市場ポジショニングデータは、市場の異なる見方を反映している。米商品先物取引委員会（ＣＦＴＣ）が発表した最新の週次データでは、資産運用会社は米10年国債先物に強気だったが、ヘッジファンドは長期債に弱気のポジションを積み増した。
予想を上回る経済データを受け、年内の米利下げの可能性に賭けるポジションをトレーダーが解消したため、米10年債利回りは４月に付けた今年の最低水準から約１ポイント上昇した。イエレン米財務長官は10日、景気後退の回避とインフレ抑制について「非常に良い感触を持っている」と述べ、10年債利回りは11日にさらに３ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇し、4.29％となった。
それでもモルガン・スタンレーのストラテジストは「トップは孤独だと言われる。利回り高水準で債券に強気なのもそうだが、われわれは孤高を保ち、確信を持って、米国債の買いを勧める」と説明した。
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