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概要:見過ごされがちな米株市場の一角にある小型株の下落を見込む取引で、空売り投資家が利益を上げている。
小型株のラッセル2000指数は構成銘柄の半分以上が今年下落
大型ハイテク株が上昇をけん引する中、米株市場に大きな格差生じる
小型株は6-7月にかけて上昇の波に加わったが、最近の下げ局面では最も打撃を受けた。S3のデータによれば、8月以降に小型株の空売で投資家が得たと推定される利益は約97億ドルに上る。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストがEPFRグローバルのデータを引用したところによると、小型株ファンドからは先週、15億ドルが引き揚げられ、ここ3カ月近くで最大の流出となった。対照的に、米大型株ファンドには55億ドルの資金が流入した。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏によると、小型株不振の一因は、今年市場で最もパフォーマンスの良かったテクノロジー銘柄へのエクスポージャーが少なく、パフォーマンスが最悪級の金融やエネルギーへのウエートが比較的高かったことだ。
「また、信用状況の引き締まりや融資基準厳格化の影響を受けやすいのも中小企業で、それが小型株に大きな圧力がかかる環境を作り出したと思われる」と同氏は付け加えた。
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