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概要:12日の米国株式相場は反落。テクノロジー株への売りが膨らんだ。米金融当局の次の一手を読み解こうと、13日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)統計に注目が集まっている。
アップルは2%近く下落、新製品発表会は「事実で売る」展開に
業界関連会議が開かれた銀行株は高い、市場は米CPIの発表待ち
12日の米国株式相場は反落。テクノロジー株への売りが膨らんだ。米金融当局の次の一手を読み解こうと、13日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)統計に注目が集まっている。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4461.90 | -25.56 | -0.57% |
ダウ工業株30種平均 | 34645.99 | -17.73 | -0.05% |
ナスダック総合指数 | 13773.61 | -144.28 | -1.04% |
ナスダック100指数は1.1%安。この日新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン) 15」を披露したアップルは約2%下落。新製品発表会は「事実で売る」展開となった。オラクルは6-8月(第1四半期)決算でクラウド事業の伸びが鈍化したことが嫌気され13%余り急落。2002年以来の大幅な下げを記録した。
新型「iPhone15」発表、最高機種「Pro Max」は14より100ドル高価格 (1)
英石油大手BPの米国預託証券(ADR)は1.3%下落。コスト増を伴う低炭素エネルギーへの移行について投資家を説得しようと努める中で、バーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)が辞任した。原油高を好感し、エネルギー株は値上がり。インフレ圧力増大への懸念を高めている。バークレイズ主催の金融関連会議でプレゼンテーションが行われる中で、銀行株は上昇した。
英BP、バーナード・ルーニーCEOが辞任へ-FT
8月の米CPIではインフレ圧力の高まりが示される見通しだ。米経済は悲観論を吹き飛ばす堅調さで、エネルギー価格も上昇していることから、前月比の伸びとしてはここ1年2カ月で最大となると予想されている。スワップ市場では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金利が据え置かれるとの予想が支配的だが、11月会合については利上げの確率をほぼ五分五分で織り込んでいる。
ニューヨーク・ライフ・インベストメンツのエコノミスト兼ポートフォリオストラテジスト、ローレン・グッドウィン氏は「今秋のインフレ再加速に備え、資産配分を見直す適切な時期かもしれないというのが当社の見解だ」と指摘する。例えば、インフレ鈍化や目先の利下げを期待して景気動向に敏感なグロース株は高騰したが、「インフレが再加速すれば、これらのセクターは年初来からの上げを一部失いかねない」という。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の通貨戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏によると、クリーブランド連銀の「ナウキャスト」モデルはCPIが上振れするリスクを示しており、9月も持続的なインフレ高止まりが予想される。「データがインフレの根強さを浮き彫りにするとみられる中で、明日のCPI統計を前にドルをショートにすることはリスクが高い」とシン氏は述べた。
CPI統計が重要なのは、鈍化トレンドが止まれば、市場は金融当局による一段のタカ派傾斜を織り込む必要があるためで、これは株式にとっては逆風だ。ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」を創業したメリルリンチの元トレーダー、トム・エッセイ氏はこう指摘する。
その上で「CPIは株高を支える3つの柱のうち2つに影響する。つまりインフレ鈍化と米利上げ停止期待だ」とし、「CPIの伸びがあまりに高ければ、いずれの柱も崩れる」との見方を示す。
WATCH: Anastasia Amoroso at iCapital talks about markets.
Source: Bloomberg
全米自動車労組(UAW)と米3大自動車メーカー(ビッグスリー)の労使交渉の行方にも警戒が高まっている。現行契約の期限切れがあと2日に迫っており、仮に短期間でもストライキに突入すれば、米経済全体に影響が広がる見通しだ。
UAWのスト、短期間の実施でも経済に数十億ドルの打撃-物価上昇も
米国債
米国債市場では、期間長めの国債利回りが小幅低下した。350億ドル規模の10年債入札がまずまずの内容となったことで、長期債が下支えされた。13日には30年債リオープン(銘柄統合)入札とCPIデータの発表という大きなリスクイベントを控えている。一方、米金融政策見通しに敏感な2年債利回りは5%台に乗せた。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.35% | -2.0 | -0.46% |
米10年債利回り | 4.28% | -1.0 | -0.23% |
米2年債利回り | 5.02% | 3.2 | 0.63% |
米東部時間 | 16時50分 |
同日行われた10年債入札では前日の3年債入札に続き、最高落札利回りが2007年以来の高水準となった。インフレ高止まりと米政府の国債増発を受けて、投資家が高い見返りを要求していることを映した。最高落札利回りは4.289%で、入札前取引(WI)水準と一致した。応札倍率は2.52倍。過去6回の入札の平均は2.51倍だった。
投資適格級格付けの発行体少なくとも11社がこの日、CPIデータの発表を前に起債に踏み切った。
為替
ニューヨーク外国為替市場では、13日発表の8月の米CPIデータと14日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会に注目が集まる中で、前日およそ2カ月ぶりの大幅安となっていたブルームバーグ・ドル・スポット指数が持ち直した。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1251.35 | 1.01 | 0.08% |
ドル/円 | ¥147.06 | ¥0.47 | 0.32% |
ユーロ/ドル | $1.0759 | $0.0009 | 0.08% |
米東部時間 | 16時50分 |
サクソバンクの市場ストラテジスト、チャル・チャナナ氏はリポートで「市場の焦点は成長へと移っており、米金利がここでピークをつけるかどうかは、成長に関する指標がどの程度のスピードで弱含むかに左右されるだろう」と指摘。「だが、コアインフレが上振れれば、利下げ観測がさらに後退し、高金利の長期化観測が優勢となるのに伴い、ドルを引き続き押し上げる可能性がある」と述べた。
ドルさらに5%上昇も、インフレ高止まりなら-アカディアン
当局者の発言を受けて前日買われていた円は反落し、1ドル=147円台前半でほぼ推移した。一方、オフショア人民元は対ドルで下げ幅を縮め、ほぼ変わらずまで戻している。
チャナナ氏は「円と人民元が目立った回復を遂げるには、介入への取り組みを支えるファンダメンタルズが必要だ」と記した。
原油価格は6月下旬以降に25%余り上昇。堅調な燃料需要や、サウジとロシアによる供給削減の動きが背景にある。
ただJPモルガン・チェースやRBCキャピタル・マーケッツなどの中心的な予想では、1バレル=100ドルへの到達は想定されていない。
バンダ・インサイツの創業者バンダナ・ハリ氏は「価格上昇のモメンタム(勢い)は今のところ尽きてしまっている」と分析。「原油の方向性が定まるには新たな手掛かりが必要だ。ブレント原油は90ドル付近で横ばいが続く可能性がある」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比1.55ドル(1.8%)高の1バレル=88.84ドルで終了。北海ブレント11月限は1.42ドル上げて92.06ドル。
金
ニューヨーク金相場は反落。スポット価格は約2週間ぶり安値を付けた。テクニカル指標での重要な支持線を割り込んだことが売りを誘った。
この日はドルが反発する中で金は値下がりし、スポット相場は一時0.8%安。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物の売買高が高水準となる中、スポット価格は200日移動平均となる1オンス=約1920ドルを割り込んだ後、さらに下げを拡大した。
市場は13日に発表される米CPIを待っている。米金融当局の次の動きを決める上で極めて重要なデータだ。上方向のサプライズとなれば追加引き締めの見方が強まる可能性が高く、金にはマイナスとなる。
サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏は金価格について、「支持線である200日移動平均を割り込んだ後、新たな売り圧力にさらされている」と分析。また石油輸出国機構(OPEC)が公表した最新の月報も、一段の売りを誘った可能性があると付け加えた。
OPEC月報、日量300万バレルの供給不足予想-サウジ減産延長で (1)
金スポット相場はニューヨーク時間午後2時26分現在、前日比0.5%安の1オンス=1912.93ドル。COMEXの金先物12月限は12.10ドル(0.6%)下げて1935.10ドルで引けた。
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