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概要:13日の欧州株は下落。域内経済のさらなる低迷や高インフレが長期にわたって続く可能性を示唆する報道や発表が相次ぎ、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)懸念が投資家心理を損ねた。
13日の欧州株は下落。域内経済のさらなる低迷や高インフレが長期にわたって続く可能性を示唆する報道や発表が相次ぎ、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)懸念が投資家心理を損ねた。
ストックス欧州600指数は0.3%下落。業種別では小売り、工業製品サービスが特に下落した。欧州中央銀行(ECB)の最新予測では2024年のインフレ率が3%を上回ることが想定されていると報じられ、ECBが利上げを見送るのはますます難しくなるとの見方が強まった。
ドイツ政府は今年の経済成長見通しについて、これまでの拡大からマイナス成長へ下方修正する見通しであることが明らかになった。一方、英国経済は7月に7カ月ぶりの大幅な縮小となった。
ドイツ、今年のGDP見通しを最大0.3%減少に下方修正へ-関係者
英国、7月GDPは0.5%減とマイナスに転落-リセション懸念強まる
欧州債市場ではドイツ債の利回り曲線が前日に続きツイストフラット化。短期金融市場ではECBの利上げ見通しが高まった。
ECBが14日に0.25ポイント利上げに踏み切る確率は3分の2となっている。先週は同40%だった。年末まででは0.25ポイントの利上げを完全に織り込んでいる。
ドイツ2年債利回りは、米インフレ統計発表後に一時7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、2カ月ぶり高水準の3.19%を付けた。
英国債は続伸。中期債を中心に上昇した。イングランド銀行(英中央銀行)の引き締め観測が後退し、来週発表の金融政策判断では18bpの利上げ幅が織り込まれている。前日は20bpだった。
9月13日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 3.17% | +0.04 |
独国債10年物 | 2.65% | +0.01 |
英国債10年物 | 4.35% | -0.07 |
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