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世界債務比率は上昇傾向を再開へ、ＩＭＦが警告－昨年は低下でも
概要：国際通貨基金（ＩＭＦ）は13日、世界の債務比率は昨年低下した後で、再び上昇傾向をたどる可能性が高いと警告した。
2022年の世界債務はＧＤＰ比238％、10ポイント低下
例外は中国、コロナ禍の脱却支援で公債増発
国際通貨基金（ＩＭＦ）は13日、世界の債務比率は昨年低下した後で、再び上昇傾向をたどる可能性が高いと警告した。
ＩＭＦが発表した世界債務に関する最新の報告書によれば、政府や民間企業、家計を合わせた債務総額は2022年に世界全体の国内総生産（ＧＤＰ）に対して238％と、10ポイント低下した。民間および政府の債務はともに前年から低下。政府部門は新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）以降に増加した分の約半分を解消した。
しかし、中期的には債務比率の上昇が続く可能性が高いと、ＩＭＦは分析。パンデミックに伴う活動制限が解除されて以降の世界的な回復が失速しつつあるほか、インフレが落ち着く見通しであることを理由に挙げた。
ＩＭＦは報告書で「世界の債務はこれまでの上昇傾向に戻ったようだ」と指摘。「債務によるぜい弱性を管理することが鍵になる」と論じた。
昨年の世界的な債務削減の中で、特に例外的だったのは中国だった。同国はロックダウン（都市封鎖）中の経済を支えるために公債を増発。一方でインフレのペースは比較的緩やかだった。ＩＭＦの推計値によれば、昨年の中国の債務総額はＧＤＰ比で272％と、7.3ポイント上昇した。
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