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概要:14日の米国株式相場は上昇。力強い経済指標を受けて、米金融当局が長期にわたり高金利を維持しても、ソフトランディング(軟着陸)を実現できるとの期待が再び高まった。
アームは初日の取引を25%高で終了、好調なデビューを飾る
米小売売上高とPPIは予想上回る伸び-エネルギー価格上昇で
14日の米国株式相場は上昇。力強い経済指標を受けて、米金融当局が長期にわたり高金利を維持しても、ソフトランディング(軟着陸)を実現できるとの期待が再び高まった。
株式 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 4505.10 | 37.66 | 0.84% |
ダウ工業株30種平均 | 34907.11 | 331.58 | 0.96% |
ナスダック総合指数 | 13926.05 | 112.47 | 0.81% |
8月の米小売売上高は前月比0.6%増と、市場予想の0.1%増を上回った。ガソリン価格上昇を背景に、裁量支出が抑制され、減速の兆しも示した。8月の生産者物価指数(PPI)は約1年ぶりの大幅な伸びとなった。エネルギーと輸送のコスト上昇が全体を押し上げた。
米小売売上高、8月は市場予想を上回る伸び-ガソリン価格上昇で (2)
米生産者物価指数、8月は約1年ぶり大幅な伸び-エネルギー高で (2)
S&P500種株価指数は主要業種全てがプラス圏となる全面高の展開で、4500の水準を上抜けた。ダウ工業株30種平均は1%上昇。この日上場したソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスは買いを集め、公開価格を25%上回って引けた。
アーム株、上場初日に大幅高-ソフトバンクG孫氏の戦略勝ちか (2)
ウォルト・ディズニーは上昇。傘下のABCネットワークとテレビ局を地方テレビ局運営会社ネクスター・メディア・グループに売却する可能性について予備的協議を行った、と関係者がブルームバーグに明らかにした。
ディズニー、TV局ABCをネクスターに売却で予備協議-関係者 (1)
ストライキの脅威が迫るフォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)はアンダーパフォームした。15日は株式と指数に連動するオプションが期限を迎えるため、売買高が急増しボラティリティーが高まる展開に市場関係者は備えている。
オアンダの米州担当シニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「個人消費がなお堅調なことを示す米指標が再び相次いだことで株式相場は上昇している」と指摘。「個人消費が弱含むペースは緩やかだと見込まれることから、市場はあと1回の米利上げのリスクも意に介していないようだ。米経済の成長ストーリーは健在だが、スタグフレーション(景気停滞下の物価上昇)リスクが高まる欧州経済の見通しはさえないままだ」と述べた。
FHNファイナンシャルのマクロストラテジスト、ウィル・コンペノーリ氏によると、力強い成長がインフレ圧力増大につながるとみる米金融当局内のタカ派を勢いづかせるような、米経済の過熱の兆候が依然として存在している。
同氏は「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)は金利据え置きの予想が圧倒的に優勢だが、ドット・プロット(金利予測分布図)は年内あと1回の利上げを示す」との見方を示した。
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザッカレリ氏は、債券トレーダーはここ2カ月の大半において、根強いインフレと過熱気味の景気を心配してきたとし、直近のデータはこれを裏付けると話す。
その上で「米金融当局はこれまで利上げペースを減速したいとの意向を示唆しており、そのため来週の会合では金利を据え置く可能性が引き続き高い」としながらも、「予想を上回る全ての経済指標がその後の会合で利上げを再開するよう圧力をかける」と述べた。
米国債
米国債相場は下落。日中は不安定な値動きとなった。早い時間の取引では、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会の決定とラガルド総裁の会見を受けてユーロ圏中核国の債券が大きく買われた流れが波及した。だが、ロンドン市場が閉まると、米国債への支援が後退し、利回りは年限全般で3-4.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.38% | 3.8 | 0.87% |
米10年債利回り | 4.28% | 3.6 | 0.84% |
米2年債利回り | 5.01% | 4.2 | 0.85% |
米東部時間 | 16時52分 |
米10年債利回りは一時、約4bp上昇して4.29%近辺。一方、ドイツ債と英国債の利回りはいずれも約6bp低下して終えた。
米小売売上高とPPIがいずれも予想を上回る伸びとなったことに加え、PPI統計では前月分が上方修正された。原油高も重しとなって利回りは上昇に転じた。
米ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオ氏は14日、債券は保有したくないと述べ、現金を選好していることを明らかにした。また元米連邦準備制度理事会(FRB)副議長のリチャード・クラリダ氏は、米金融当局による追加引き締めより米財政政策のリスクの方が米債券利回りを押し上げる公算が大きいと述べた。
レイ・ダリオ氏、債券は保有したくない-「現金が良い」と語る
FRBより米国の「財政機能不全」が債券にリスク-クラリダ元副議長
為替
ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで一時3月以来の安値をつけた。ECBは10会合連続の利上げを決めたが、借り入れコストはこれでインフレ抑制に向けて十分に景気抑制的な水準にあると示唆し、成長見通しを下方修正した。
為替 | 直近値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
ブルームバーグ・ドル指数 | 1254.01 | 3.42 | 0.27% |
ドル/円 | ¥147.44 | -¥0.02 | -0.01% |
ユーロ/ドル | $1.0643 | -$0.0087 | -0.81% |
米東部時間 | 16時52分 |
ユーロは一時0.9%安の1ユーロ=1.0632ドルと、3月20日以来の安値に沈んだ。エコノミストらは今回の決定を受けて、ECBの政策金利がピークに達したとみている。スワップ市場もこうした見方を織り込んでいる。
ECBが10会合連続利上げ、総裁はピークに達したと確言はせず (3)
ECBは利上げを完了、一段の利上げは痛みを誘発-市場関係者の見方
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇し、今週に入っての下げを縮めた。燃料価格の値上がりを受けて小売売上高とPPIがいずれも予想を上回る伸びとなったことが背景にある。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は「借り入れコストの上昇と物価高止まりが引き続き個人消費の障害となっているが、なお力強い労働市場や実質可処分所得がプラスになったこと、物価圧力の緩やかな後退が今のところは消費を支えているようだ」と述べた。
円は対ドルで振れの大きい値動きとなったが、直近では147円台40銭台で推移。一時は147円02銭まで上昇した。市場関係者によると、147円付近でのオプション絡みの買いがドルを再び支えている。
原油
ニューヨーク原油先物相場は反発し、1バレル=90ドルを上回って引けた。終値で90ドルを超えるのは昨年11月以来。世界の原油消費が記録的な水準となる中、サウジアラビアとロシアが供給を削減していることが価格の大幅上昇につながっている。
国際エネルギー機関(IEA)は13日、サウジとロシアによる供給削減によって「大幅な供給不足」が生じ、価格変動が再び大きくなる恐れがあると警告した。12日には石油輸出国機構(OPEC)が、原油市場は10-12月(第4四半期)に日量300万バレル超の供給不足に直面するとの見通しを示していた。ブルームバーグの分析によれば、実際にそうなった場合は少なくとも2007年以来最大の供給不足となる可能性がある。
石油価格ボラティリティーが再び急上昇も、サウジ減産で-IEA
OPEC月報、日量300万バレルの供給不足予想-サウジ減産延長で (1)
原油価格は6月下旬以降に30%余り上昇しており、トレーダーらは下落の可能性に身構えている。相対力指数(RSI)などのテクニカル指標は、先物が買われ過ぎの領域付近にあることを示している。
BOKファイナンシャル・セキュリティーズのシニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏はリポートで、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)について1バレル=90.04ドルが短期的な上値抵抗線になるとの見方を示した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比1.64ドル(1.9%)高の1バレル=90.16ドルで終了。北海ブレント11月限は1.82ドル上げて93.70ドル。
金
ニューヨーク金相場はほぼ変わらず。この日発表された8月のPPIは伸びが市場予想を上回り、インフレ圧力が根強く続いていることが示唆された。
この日の米経済指標ではPPIのほか、8月の小売売上高も予想を上回る伸びとなった。これを受けてドルが上昇。金には下押し圧力がかかり、スポット相場は一時0.4%安となる場面もあった。その後は0.3%高まで持ち直すなど、前日終値を挟んだ推移となった。
スポット価格はニューヨーク時間午後3時現在、前日比ほぼ変わらずの1オンス=1908.29ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は30セント(0.1%未満)上げて1932.80ドルで引けた。
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