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概要:ハーバード大学などエリート校に子どもを入学させたい富裕層向けの受験コンサルティング企業、コマンド・エデュケーション。同社を率いるクリストファー・リム氏は、決まって同じ質問を親から受ける。わが子を合格させるには何が必要だろうかと。
一流大学がますます狭き門となる中、超富裕層の受験競争も過熱
顧客助けるためなら手段は選ばない-受験コンサル会社CEO
ハーバード大学などエリート校に子どもを入学させたい富裕層向けの受験コンサルティング企業、コマンド・エデュケーション。同社を率いるクリストファー・リム氏は、決まって同じ質問を親から受ける。わが子を合格させるには何が必要だろうかと。
75万ドル(1億1000万円)。これがリム氏の答えだ。7年生(日本の中学1年生に相当)の時からアイビーリーグを目指す生徒向けの総合的なアドバイス料がこの金額となる。
アイビーリーグ8校のどれかに実際通うためにかかる費用の2倍以上だが、それを払う余裕がある家庭向けに同社はきめ細かい受験コンシェルジュサービスを提供する。成績優秀に仕立て上げ、怠ける子どもは叱咤し、どの課外活動が効果的かアドバイスし、高校時代の履歴書を最高レベルに磨き上げる手伝いをするのだ。
エリート大学には昔から富裕層の子どもが集まる。しかし、最近では志願者の3%しかハーバード大学に入れないなど、さらに狭き門となる中、超富裕層はどんな手を使ってでも受験戦争を勝ち抜く姿勢を強めている。
「彼らは非常に経験豊かなビジネスマンやその家族であり、費用は問題ではない」とリム氏(28)は語る。
「率直に言って彼らの子どもたちが大学に行かず、就職もしなかったとしても、多くの人よりは恵まれた暮らしを送れるだろう。われわれの仕事は、あらゆるリソースを持つ生徒たちのモチベーションを高めることだ」
米国では学生ローンの返済に苦しむ人が多く、大学進学費用そのものについての議論も高まっているが、富裕層家庭にとってはアイビーリーグもしくはその他の一流大学に合格することは、依然として重要なステータスシンボルとなっている。
リム氏はこんな極端な経験もした。アイビーリーガー輩出校として知られるニューヨークのトリニティスクールに通う生徒の保護者が、他のクラスメートに教えないことを条件に150万ドル(約2億2000万円)払うと持ちかけてきたという。リム氏はその申し出を断った。
マンハッタンにある別の進学コンサルティング会社、アトミックマインドのリーリラ・ストロガブ最高経営責任者(CEO)によれば、多額の寄付が可能な超富裕層はエリート校入学では引き続き有利だが、成績優秀な同級生と差をつけなければならない「普通のお金持ち」には厳しい状況となっている。
マサチューセッツ工科大学(MIT)出身の同氏は「今の大学入学システムは壊れており、ゲーム化している」と指摘。「クライアントを助けるためなら、あらゆる角度からどんなリソースでも利用する。勝つためにそうしている」と語った。
アトミックマインドでは、ディベートのコーチから研究のスペシャリストまで、約150人の指導員が学業および課外活動の成績を伸ばす手助けをしている。料金は1時間500ドルだが、ストロガブ氏本人の指導を受けたい場合は同3000ドルに跳ね上がる。要望が多いクライアントの場合、支払額は1カ月で8万5000ドルに上ることもあるという。
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